花粉症対策のプラン作り
2022/02/16 | お家のこと TOPICSお客様の「好き」を形にする家づくりを行っている、いなほ工務店です。
「好き」と言葉にするのは簡単ですが、いったい何が好きなのか、何に重きを置きたいのか。
家づくりとなると、家族で暮らす場所であるだけにいくつものの「好き」が重複する場合もあります。
そんな時に考えてほしいのは、「好き」の中にある価値観とライフスタイル、そして自分たちの体です。
体?と思われるかもしれませんが、これからシーズンに突入する花粉症もその1つです。
お日様のもとで干した洗濯物の匂いが大好き・・・せっかく家を建てるなら、庭を造ってテラスを作って、べランダで洗濯物を干したい。
でも、花粉症で悩んでいる・・・という方。
花粉症がきつい方は、一年の半分は外に洗濯物が干せないとお聞きします。(弊社にも春と秋両方で苦しんでいるスタッフがいます)
今日では、花粉症だけでなく黄砂やPM2.5など様々な要因で外に干せない時期も多く、梅雨やゲリラ豪雨など、上げだしたら切りがないほどです。
今回は、そんな洗濯事情にも悩まずに済む、「好き」と「ライフスタイル」と「体」のことを考えた室内干しについて、施工事例やモデルハウスを元にお伝えいたします。
室内干しの方法
室内干しと一言で言っても、様々な方法があります。
1.折り畳み式の物干しを使用する
2.お風呂場に干す
3.吹き抜けなどに設置済みの物干しに干す
4.ランドリールームに干す
パッと思いつくだけでも、4通りあるので簡単にご紹介させていただきますね。
折り畳み式の物干
Googleなどで「室内干し」と検索してもらうと大量に出てくる商品のことになります。
好きな場所に自由に置くだけなので非常に便利な商品です。
大型の商品では難しいですが小さ目の物なら、花粉症の季節の室内干しの場合太陽の光を追っかけて場所の移動も簡単にできるという利点があります。
ただ・・・家づくりとあまり関係がないので商品のご案内については割愛させていただきますね。
お風呂場に干す
カワックなどの浴室乾燥機を取り付けることで、浴室で衣類乾燥を行う形です。
「通常の室内干しでは、何となく匂いがつきそうで嫌だ。でも、乾燥機を設置するほどでもない・・・」という方が選ばれている方法です。
締め切った浴室で乾燥機を動かすことで、温風をまんべんなく衣類に当て洗濯物を乾かします。
匂いがつく心配も花粉がつく心配もなく、安心して洗濯物が干せるというメリットがあります。
お風呂場であれば、あまり目につかないというのも、選ばれるポイントの1つではないでしょうか。
吹き抜けや廊下・空きスペースに設置済みの物干し
暖かい空気が上へと昇ることを有効活用した、高い位置へと取り付ける物干しです。
今はとってもカッコいいものや、オシャレな物。
取り外しが簡単なものも多く、違和感なく設置できることで人気の室内干し方法となっています。
ワンタッチ着脱式
天井の取り付け部分が非常に薄いワンタッチ着脱式の物干しです。
使用しない時はポールを外しておくことが可能で、天井の取り付け部が1cm強という薄さが人気です。
昇降型物干し
天井取り付け型昇降式物干しは、竿付きなのが非常に人気のポイントです。
竿ごと昇降してくれるので、竿を設置する手間なども一切ありません。
ワイヤー内蔵型物干し
一見すると、何なのかほとんど分からない、白い四角いボックス型物干しです。
壁についている四角いボックスの丸い突起部分にワイヤーが内蔵されており、反対側に設置しているフック型プレートに引っ掛けることで、洗濯物が干せるようになります。
とても人気な商品ですが、小さすぎて写真ではあまり写らないのが弊社としては難点ですね・・・。
上記写真では、少し拡大させていただいたものがワイヤーを内蔵している本体になります。
ワイヤー型を除いた上2枚の写真は、分かりやすくするために物干しの形になっている状態の写真ですが、ポールを外したり、天井にしまう事で一見するだけでは、物干しとは思わないデザインです。
特に昇降型や壁付け型は、室内干しを行わない際に、竿やポールをしまっておく必要が無いのが、更に素敵なポイントだと思います。
ちょっと伸ばすだけで使用できる、室内物干し。
室内物干しのためにわざわざスペースをとるのは難しいという場合に、とてもお勧めの設置方法になります。
ランドリールームに干す
少し前はサンルームとして、別の場所に用意されていた室内干しの場所を、ランドリールームと併用する方法です。
弊社のモデルハウス「無垢の木の家 重層の甍」でも多くの方が目にとめられます。
洗面所の設置方法でも以前お伝えしました、洗面所とお風呂場を扉一枚で遮る形です。
脱衣所を少し広めにとり、洗濯機置き場や水回りの物を全て収納できるようにした、家族だけが使用するスペースを設けることで、人の目や時間を気にすることなく室内干しができるメリットがあります。
特に、このようなスペースから庭やベランダ、テラスへ出られるようにしておくと、外に干せる日は外へ。
無理な日は室内でという選択がとても容易になるのがポイントです。
晴れでも雨でも、花粉がひどくても。
外と内、干す場所がほとんど変わらないので、濡れた洗濯物をもって移動するという重労働からも解放されますよ。
まとめ
基本的に土地代の高い阪神間では、余裕を持ったプランを考えるのは難しいことが多々あります。
今回のコラムでは体の反応である花粉症をテーマにお伝えさせていただきましたが、本当に体のことを考えた時、とても大切なのは家事労働の軽減ではないかと思います。
現代社会では共働きの世帯が非常に多く、家事が負担になることが多いことからも、事前にどうすれば少しでも楽に暮らせるのか。
動線を楽に考えるのはもちろん、時間を気にせず洗濯物が干せる。
帰宅が遅くなっても、天気が悪くなっても洗濯物の取り込みを気にしなくてもよい。
何なら、干しているところから、家族がそのまま外して着たって良い。
余裕を持ったスペースがとれない場合、取れないなりにどうすれば一番負担を減らせるのか。
取れる場合はより使いやすくできるようにプランを考えることが、弊社の建てたい「好き」を大切にする家づくりです。
人が無理をするのではなく、大切に建てた「家」が家族の暮らしやすいを支える、そんなプランが最高だなと室内物干し1つとっても思います。