初冬の候、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
また、平素は格別なるご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
誠に勝手ながら、年末年始の業務を下記のとおりとさせていただきます。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

12月29日(日)~1月3日(金)まで お休みとさせて頂きます。

※ 休業期間中はモデルハウスのご案内もお休みさせていただきます。
※ 休業期間中にお問い合わせいただきましたお問い合わせ・資料請求・モデルハウスご見学予約に関する返答は、業務開始4日(木)以降に順次対応させていただきます。

令和6年11月23日、地域材利活用建築デザインコンテストin兵庫2024が行われ、 神戸の木のマンションリノベ-ション「Schaap」が、「優秀賞」と「ひょうご木の匠賞」のダブル受賞を頂きました。

弊社のある地域には数多くのマンションが存在し、古くなったマンションも数多くあります。
今回のマンションは築50年という古さでしたが「木のマンションリノベ-ション」により生まれ変わりました。
賞を頂くという事は大変うれしい事であり、設計を頂いた阿曽芙美先生や、この工事に携わった木材業者の方や職人ひとりひとりに感謝いたします。


いなほ工務店代表の本と今回設計を行っていただいた阿曽芙美建築設計事務所の阿曽先生受賞の様子

受賞に至ったリノベーションのポイント01.断熱改修工事

神戸の木のマンションリノベ-ション「Schaap」では、床下にコンクリ-トを流し、断熱材を設置、壁、天井にも断熱施工し、サッシも樹脂サッシに交換(一部)しました。 南側の窓のエリアに円形のコンクリ-ト床を施工いたしました。
コンクリート床は、南のダイレクトインを蓄熱する効果があり、パッシブも考えた設計となっています。

受賞に至ったリノベーションのポイント02.地域材の使用

神戸の木のマンションリノベ-ション「Schaap」では、名前の通り兵庫県産の木材を多く使用しました。

1階床は六甲山の杉無垢30mm
2階床は六甲山の桧無垢
キッチン、洗面等は神戸市の街路樹、ユリノキ
壁の羽目板は神戸市街路樹のコナラとケヤキを使用しています。

そのほか、淡路瓦の取っ手や青森ひば等ふんだんに地域材を使用しています。
又、名前の由来となったウ-ル100%の堀田カーペットも施工しました。

受賞に至ったリノベーションのポイント03.デザイン

ビフォ-の状態から、こちらのマンションには丸が多くあった事から、アフタ-でも丸を意識したデザインを取り入れました。
また、暮らしの中に花を咲かせたデザインが印象的だと評価いただきました。

神戸の木のマンションリノベ-ション「Schaap」は、施工事例に詳しく掲載しております。
下記よりご覧ください。

神戸の木のマンションリノベ-ション「Schaap」はこちら

こんにちは、木が大好きないなほ工務店です。
先日、10月末ごろに開催いたしました構造見学会のレポートをお伝えいたしました。
構造見学会に参加くださった方も、都合が合わず参加いただけなかった方にも是非お読みいただきたい内容となっておりますので、まだお読みでない方はぜひ下記よりご覧ください。

2024年10月開催構造見学会レポートはこちらから

今回のコラムでは、構造見学会として建築中のお家をお貸しくださったH様とのお打合せの際に、皆さんにお伝えしたい内容がございましたのでお伝えすると共に、構造見学会に参加できなかった場合はどうすればよいのかお伝えいたします。

家づくりは無理なく

普段家づくりを行っている側の者として、家づくりは無理なく行ってくださいねとお伝えしたいと思うことが幾つかあります。
今回は構造見学会にも関したコラムなので、無理なくのうち「お打合せ」と「残すもの」についての内容です。

1:お打合せは無理なく

今回、見学会会場として建築中お家をお貸しくださったH様とは、今年の頭に関西とは別の場所でお打合せをさせていただきました。
弊社は阪神間に移住される方からご依頼いただくことも多く、他の地域へお伺いすることも多々ありますが、こういうことをされている会社さんは少数だそうです。
今ならリモートで打ち合わせができるので遠方でも問題無いと感じられるかもしれませんが、リモートばかりとなると細かな部分に対する意志の疎通が難しい上、微妙なニュアンスがお互い伝わっているのかどうか分かりにくい場合が多々あります。
家づくりを生業とし、打ち合わせに慣れている者ですらなかなか難しいのですから、初めて又は2度目の家づくりといったお施主さんにとっては非常に困難なものだと思います。

家は一生に一度と言われるほど高価な買い物ですし、長い時間その場所で暮らし続けるため悔いが残る家づくりは精神衛生上あまりよくありません。
その上、家づくりを行っている時は決めることも多く、家族全員がそれぞれの主張を行うことで、家族間でもめるなんてことが日常茶飯事になってしまうほど、「全員が納得できる形に決める」ということは難しいのが現実です。

だからこそ、家を建てようと考える会社は、話がしやすく相談しやすい、悩んで決められない時でも臨機応変に対応や提案ができる会社を選ばれることを強くお勧めします。

遠方への移住をご検討中の方は、対面での打ち合わせが可能かどうか。
可能な場合、打ち合わせ場所はどこになるのか事前にご確認くださいね。

2:残すことをあきらめない

こちらのお施主さんとは別のお施主さんのお話ですが、「庭の木を残してもらえますか?」というご相談を頂いたことがあります。
その方は、ご両親から受け継いだご実家の建て替えを検討中で、ご両親が植えられた木を残したいということでした。
何故そんなに深刻に?家の建て替えで最初にご質問される内容がなぜ木になってしまうのか・・・と思ったのですが、弊社にご相談いただく前に相談した会社に「切るしかない」との言われたとのことだったのです。

確かに残していると建て替えが難しい場所に木が植わっていることは事実でした。
でも、大切なもの、特にこちらの例ではご両親の大切な想い出を無くして建てた家に愛着を持てるでしょうか?
安心して暮らし続けることができるでしょうか?
私たちは無理だと思います。
だからこそ、大切なものが土地にある場合は、「残すことをあきらめない」という選択をお施主さんにはしてほしいなと思います。

今回のお施主さんも、土地に根を張る柿の木をそのままに、建築を進めることとなっています。
とても素晴らしい木で、見学くださった方の目に止まっておりました。
残せるものは残す、残せないものは残せる方法を考える。
もちろん、どうしても無理な場合はもちろんあります。
お施主さんのご希望が、残したいものの上にある場合なんかは分かりやすい例になりますね。
「残したい木が植わっている場所に駐車場を作りたい」とのご要望には、どちらかお選びくださいとしかお伝え出来ないので。
しかし、この考え方は地域に根差す工務店として絶対に忘れてはいけない点だと思います。


柿の木と共に

相談中に「無理」と言われ場合、本当に無理なお願いをしているのか。
ご家族のご要望を見直したうえで、上のようなパターンではないな・・・と思われましたら、ぜひ何とか方法は無いのか、相談してみてくださいね。

構造見学会に参加できなかった時は?

地元に根差した工務店の場合、年間の着工数はあまり多くありません。
数千、数万なんて着工数が可能なのはハウスメーカーだけですから。
その為、弊社のように見学会はほぼ行わないという会社を除き、見学会という名のイベントは数か月に一度行われるのが一般的です。
その上、見学会は基本土日に行われることが多く、そもそもお休みが平日の方はもちろん、予定が被ってしまった方、お子さんのイベントと被ってしまった方は見学会に参加できないままイベントが終了してしまったなんてことはよくあることです。

色々なところで、「体感してください!」と言っている会社が多いのに、タイミングが合わないよ・・・と思われることも多いのではないでしょうか。
そんな場合はぜひ、施工を依頼しようとしている会社へ問い合わせしてください。
見学会会場とは見学できる場所が別になるかもしれませんし、お施主さんの許可を頂いてからにはなりますが、イベント以外でもご案内されている会社さんは多々ありますから。
もちろん弊社もその一つです。

現場の工事は進むため、構造見学会時と同じ姿ではありませんが、お問い合わせいただきましたらご案内可能です。
予定かぶりで見学会への参加を諦めたという方はぜひご一報ください。

まとめ

家づくりは決めることが多いのはもちろん、初めて決める内容ばかりの方がほとんどだと思います。
だって、日常でフローリング材を選ぶことも、キッチンを選ぶことも、ましてや外壁材を選ぶことなんてありませんからね。
その為、ほとんどの方が家づくり中一度はパニックになられます。
決めるまでの時間も決まっているため、仕方ないことです。

しかし、仕方ないと諦めてよいことと、諦めてはいけないことがあります。
先にお伝えした、お打合せの件と大切な物の件は特に、諦めてはいけないことだと私たちは考えています。
諦めてしまう前に、諦めなくてもよい方法をぜひ探すようにしてくださいね。

あなたはこれからのローカルをどう考える?
南兵庫流域らしい暮らしとは?農村と都市の関係ってこれからどうなればいいんだろう?

このイベントでは、私たちの流域から、地域の仕事を守り育てている人たちが集います。
流域沿いの事業者による展示・販売やトークイベント、ファーマーズマーケット、こども向けの家づくり体験など、SDGsを体感できるイベントが盛りだくさん。皆様のご来場をお待ちしております。

南兵庫流域祭(1号館芝生広場):11時00分~16時00分

・流域における事業者展示と南兵庫流域ラジオ
・こどもローカル工務店
・竹ハウスデモンストレーション

ファーマーズマーケット(公館庭園):10時00分~14時00分

神戸市内を中心に、県内の農林漁業者やローカルを大切にするお店が集います。

イベントチラシはこちらからもご覧いただけます!

こんにちは、木が大好きないなほ工務店です。
とても久しぶりのコラムとなりますが、今回は先日行われた構造見学会の様子をお届けいたします。

先日は大盛況のうちに、各回限定一組様の構造見学会が終了いたしました。
見学会場として快くお貸しくださいましたお施主さん、ご来場くださった皆様、まことにありがとうございました。
H様、写真掲載の許可を下さりありがとうございます。

イベント概要
日程|2024年10月26(土)・27日(日)
時間|10時~17時 完全予約制
場所|猪名川町伏見台2丁目

見学会当日は両日ともにしっくりこない天気、27日に至っては途中から雨が降ってくる始末で、肌寒さを感じる日でした。
にもかかわらず、興味津々に現場をご覧になられるだけではなく、細かな質問やお客様の想いやお考えをお伝えいただけ、とても有意義な2日間となりました。


※こちらの写真は見学会以前に撮影したものになります。

今回の構造見学会の会場として快くお貸しくださったお施主さんのお家は、平屋+ロフトというプランです。

お施主さんのご要望である「わんちゃんと暮らしやすい家」を考えた結果、平屋+ロフトという形に落ち着きました。
写真に写っている構造材は、お施主さんが選ばれた、兵庫県産、奈良県産の無垢杉(一部米松)です。
差し込む光と木肌の美しさは見事なもので、隠れてしまうのが本当にもったいない美しさでした。
構造材の美しさを堪能できるのも、構造見学会の良さの1つですね。

床材は吉野杉研ぎ出し上小無垢フロア-を使用しています。
※写真に写っている床はフローリング材ではなく、養生ベニヤ板です。
杉の上小無垢研ぎ出しは、杉材の一種で、赤身と白身が混在する羽目板を指します。
無節は材面に節が無く優しい感触であることからわんちゃんの足を考慮して選ばれました。
材1つにも、そこで暮らす人と大切な存在にぴったり合ったものを選べることが、注文住宅を建てる大きなメリットですね。

今回の建築地は、地域的に6地域となり、比較的温暖な地域です。
その上、土地の形状や周りの環境にも恵まれていることから、通風やパッシブを最大限に生かした高断熱高気密のQ1住宅(Q1住宅レベル1、Ua値0.36、C値0.1)になっています。

6地域の場合、通常なら基礎断熱はスカート方式を採用いたしますが、今回は山が近いことを考慮し、全面に断熱材(スタイロ 60mm 全面)を敷き詰めました。

弊社は常々、家は土地を見て建てるべきだと言っていますが、今回の基礎断熱の施工方法を変更したのもその一つです。
同じ6地域であっても、平地と山からの吹きおろしがある地域。
どうしても体感温度に違いが生じます。
同じ地域だからと言って、同じ施工をしていればいいわけではないという点からも、土地を見えて建てるべき理由がお伝えできるのではないでしょうか。

上記写真は、壁内の断熱施工の様子です。
弊社のいつも通りの断熱施工を行っております。
断熱材(パラマウント 太陽SUN 16K105+気密シート)を隙間なく埋めた上から、気密シートで覆っています。
こうすることで、室内の湿気を通さず(防湿層)断熱性能を維持することができます。
又、気流止めとして断熱材上部には木材等にて気流止めの対策が行われています。
気流止めはその名の通り、気流が漏れる(冬場なら、家の中の暖かい空気が上部へ流れ出し、断熱効果が弱まる)のを防ぐ役割があり、気流止めが不十分な場合、気流が発生して寒い家となってしまいます。
しっかり断熱材を入れたのに寒い・・・という家は、気密止めの施工が不十分、または気流止めがされていないことが原因なことが多々あります。

上記写真は、屋根の断熱材(セルロ-スファイバー 200mm)も気になりますが、見えづらい窓をご覧ください。
繰り返しになりますが、今回は立地に恵まれたこともあり、パッシブの考え方を存分に取り入れました。
窓もその一つです。
南面以外の窓にはトリプル樹脂サッシを採用し、南面のみペアの樹脂サッシを採用しました。
こうすることで冬は太陽の光を最大限利用しつつ、夏は緑で日差しを遮る仕組みが出来上がります。
うだるような暑さの夏でも、空調の整った室内から陽を浴びる緑を眺めるのは非常に気持ちがよく贅沢な瞬間です。

緑の扱いがめんどくさいと言われる昨今ですが、緑は家を内からも外からも素敵に見せてくれる効果があります。
気になる方はぜひ、取り入れることを検討してみてくださいね。
ちなみに、パッシブの仕組みは構造見学会でなくとも見学可能です。
気になる方は、施工を依頼しようかな?と検討中の会社に問い合わせされることをお勧めいたします。

構造見学会で見学できる部分である、基礎、木組み、断熱施工は、完成後見えなくなってしまうため、各社がどのような施工を行っているのか分かりにくい部分の1つです。
その上、知識が無いと何がどうなっているのか、どう違うのか判断が付きにくいという難しい問題もあります。
ですが、基礎、木組みを含め、構造見学会で見ることができる部分はすべて、家の根幹にかかわる部分です。
分からないなーとぼんやり眺めるのではなく、ここで施工しようかな?と思う会社の構造見学会に参加されました際は、質問を繰り返しながら、木の良さ、施工の丁寧さ、なぜそれを選ぶのかといったことに注視しながら見学くださいね。

構造見学会のみどころ

●構造部分に使用されている素材
●断熱材の厚み
●断熱材の施工技術
●気流止め等、見どころたくさんです。

構造見学会 詳細

<<見学会会場>>
・猪名川町伏見台2丁目
・日生中央駅
・駅から徒歩16分(お車でお越しの方は駐車場がございます)

<<建物詳細>>
ヘゼリヒシリーズ、ロフトあり平屋のお家です。
「わんちゃんのため」という施主さんのご希望に合わせ、壁は漆喰仕上げ、床は浮造りを採用させていただきました。

<<性能>>
・断熱性能 外皮平均熱還流率 6等級 UA値0.37
・耐震性能 3等級 ・第一種換気 sumika採用 ・床下エアコン

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豊かな利便性と落ち着いた街並みが魅力。
「豊中上野西」に描く木の家。

現代館では、本物件は予告広告につき、契約または予約のお申込は出来ませんので、ご了承ください。
物件に関するご質問等につきましては、お電話またはメールフォームよりお問い合わせください。

詳しくは、こちらをご覧ください。

いなほ工務店では、従来から取り組んでいる事業活動「人づくり、家づくり」を通して「自然を保護し安全で平等な街づくり」を、SDGsの達成目標としています。
スタッフ全員、目標である2030年に向け、事業活動とSDGsの繋がりと重要性をより理解し、目標達成を推進していきます。

●いなほ工務店SDGs取り組みについて

●ひょうご産業活性化センター内 関連ページ

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周辺には緑ヶ丘公園、瑞ケ池公園、昆陽池公園の3つの大きな公園があり、小学校へは徒歩1分、中学校は徒歩9分の至近距離にあります。
閑静な第一種低層住居専用地域にあり平坦な街並みとなっていて、とても住みやすい環境です。

詳しくは、こちらをご覧ください。

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最寄り駅のJR「甲南山手」駅へは徒歩11分、阪急「芦屋川」駅まで徒歩13分となっており、人気路線にアクセスできる立地となっております。
また、神戸市文教地区に指定されているので、自然を感じられる落ち着いた環境です。

詳しくは、こちらをご覧ください。

こんにちは、心地いい暮らしを実現するために、お施主さんの暮らしにあったプランにこだわりたいいなほ工務店です。
先日、本が行うプラン作りを見ている中で、昔の家とは大きく変わったなーと思う点がありました。
それは、子ども部屋です。
今回はそんな子ども部屋について、必要性や設け方の工夫をメリットデメリットと共にお伝えいたします。

子ども部屋は必要なの?

家造りを考えたとき、「個室はどれぐらいいるかな?」「リビングはどれぐらいの広さが良い?」「キッチンはどうする?」というように、いろんなプランから考える方が多いかと思います。
とくに、お子さんの成長のタイミングに合わせて家づくりを考えられる場合、子ども部屋をどうするか、作るなら家の中のどの位置に設けるか、サイズは?そもそも子ども部屋っているの?といった点が悩みどころになるのは無いでしょうか。

実は、子ども部屋という子供専用の個室が日本で作られるようになったのは、戦後に欧米文化が入ってきてからです。
アメリカでは、子どもが生まれる前から子ども部屋を用意し、子どもが生まれると、子ども部屋で一人で寝かせます。
個を重視する欧米の文化らしいなと思いますが、日本の子育てとは大分違うため、今まで当たり前に設けられていた欧米文化をそのまま取り入れただけの子ども部屋が必要なのかどうか、家づくりの際の疑問となるのは当然のことだと思います。
特に土地が高く広いスペースを取ることが難しい阪神間エリアでは尚のことではないでしょうか。

住宅業界では、近年子ども部屋の考え方が変わってきており、あえて子ども部屋を作らずにゆとりのある共有スペースを作って、子どものスペースにするお家が増えてきています。
特に最近は、共働きの家庭がとても多くなると共に、お子さんの習い事時間も増える傾向にあるため、家族間でコミュニケーションをとることが難しくなっていることもあり、あえて子ども部屋を無くすことで、家族の時間を増やす狙いがあるそうです。

確かに、家族のコミュニケーションを重視するなら、子ども部屋はいらない気がしますね。
しかし、子ども部屋の役割はそれだけではない気もします。
結局今回のテーマ子ども部屋も、暮らし方によって正解は変わりますというしか無い空気が漂ってきましたので・・・必要なのかどうか結論を出す前に、判断材料となる子ども部屋のメリットデメリットを上げていきたいと思います。

子ども部屋を作るメリット

子どもの自立心が育まれる

子ども部屋を設ける最大のメリットは、自立心が育まれることだと言われています。

子ども部屋を与えることで、「自分で片づけない限り自分の部屋がぐちゃぐちゃ」「自分だけの部屋だから自分で整理整頓しなくてはいけない」という事実に気が付き、片付けや物の管理を自主的に行うようになります。
こういった気づきは、自分で理解して行動しない限りなかなか身にはつきません。
1人部屋はどうしてもスペースを必要としますが、自分の行動と結果が如実に表れるため、子どもに自分の行動に対する責任感を意識させるという意味では、大きなメリットだと言えます。

共有スペースをきれいに保てる

子ども部屋を作ることで、リビングやフリースペースなどの共有スペースをきれいに保つことが可能です。
子ども部屋が無い場合、学校で使う道具や習い事の道具、おもちゃなどを共有スペースに置かなくてはならないため、どうしても綺麗な空間を保つことが難しくなります。
子ども部屋があれば、使う用途ごとにしまう場所を決めることで、小さな子供でも片付けやすくなります。

子どものプライバシーを保てる

お子さんが小さい頃はあまり意識されない点ですが、大人にプライバシーが重要であるのと同じく、どんなに親が大好きで離れたくないと訴えるお子さんも成長と共にプライバシーを求めるようになります。
先に子供の自立心が育まれることが子ども部屋の最大のメリットだと書きましたが、実は私自身としては、子どものプライバシーが保てることこそが子ども部屋を設ける最大のメリットだと考えています。

中学や高校に入り、思春期を迎えるころには「一人になれる場所」「自分だけの空間」というのは非常に大きな意味を持つのではないでしょうか。
勉強や友人関係、恋愛や受験等で悩み事がいっぱいの子どもたちが、勉強や寝るためだけの空間としてではなく「安心できる自分だけの空間」として過ごせる場所があるというのは、多感な時期の子どもにとって非常に大切であり、子ども部屋を設ける意義があるように感じています。

以上3つのメリットをあげましたが、デメリットも同じく3つありますので、続けてご紹介させていただきます。

子ども部屋を作るデメリット

必要性を感じられない時期がある

子どもが小さい頃は、どうしても親の手が必要なため、子ども部屋の必要性をあまり感じません。
せっかく用意した子ども部屋では遊ばずに、リビングにおもちゃを広げたり、リビングでお友達と遊ぶというのもよく耳にする話です。

子どもの様子が分かりにくい

子ども部屋の必要性を感じられない時期とは逆に、成長した子どもがほぼ子ども部屋で過ごしてしまうというのもまたよく耳にする話です。
子どもが子ども部屋にこもってしまうと、親は子供の様子が分かりづらく、長時間部屋でゲームをしていたり、深夜までスマホをいじっていても、気づくことが出来ず注意しにくくなるという状況が発生しやすくなります。

掃除が難しい

メリットとして挙げた、「子どもの自立心が育つ」という点ですが、子ども部屋を与えたからと言って必ず育つわけではありません。
私は、息子が幼稚園に入るタイミングで子ども部屋を与えたのですが、それから20年経った今も片づけが得意とは言えません。

そのため、自分で管理できるお子さんなら何ら問題ありませんが、なかなか管理が難しいお子さんの場合、どうしたって親が手を出すことになります。
小さい間は何も問題がありませんが、思春期に差し掛かる頃から部屋に入られることすら嫌がられる場合など、部屋の管理が難しくなる場合があります。

まとめ

以上、今回のコラムでは子ども部屋を設けるメリットデメリットを上げさせていただきましたが、家を建てることを考えるタイミングとして、お子さんの環境が変わるタイミングをあげられる方が多くいらっしゃいます。
実際、PRTIMESが行ったアンケートの結果として、1位が「妊娠・出産」2位が「子どもの入園・入学」「結婚・婚約」となっています。
そのため、家づくりにおいて「子ども部屋をどうするか」という悩みは多くの方が持って当然のことだと思いますが、家づくりはもちろん、子ども部屋をどうするかといったことに正解は無いと思います。
ここまで子ども部屋を設けるメリットデメリットを色々書いてきましたが、私に子ども部屋を設けないという選択肢はありません。

理由は、メリットデメリットは一切関係なく、私自身が子どもの頃から一人で過ごしたい人間だったからです。
1人の空間が重要で、1人で過ごす時間が持てない生活は考えられない。
そんな感覚だったため、子ども部屋がいらないという発想を持つことは一切無く、親子で寝る部屋とは別に子ども部屋も早々に設けました。
でも、この感覚は私の感覚であり、他の誰の感覚でもありません。
だからこそ、やっぱり今回も家の主となる方自身に、メリットデメリットを知った上で子ども部屋をどうするのか、自分たちの生活、自分たちが若かったころ、自分たちの思春期はどうだったか等、いろんなことを思い出しつつ、どんな家族になりたいか、どんな暮らしがしたいのか想像しながら、子ども部屋について自分たち家族の正解を導き出して欲しいと思います。

その上で・・・、建てた家は変わりませんが、時の流れの中で家族全員少しずつでも必ず変化します。
成長や老い、ライフステージの変化で当然のことであるため、家を建てたときの想定とはライフスタイルや暮らし方が変わっている未来も多々存在するとは思います。
だからこそ、その時はその時!と考えられる、お施主さんの暮らしに合わせて色々な使い方が出来る家を建ててほしい、それこそが心地いい暮らしができる家を建てたいと願い、家づくりを行う立場としての想いです。

ということで次回は、引き続き子ども部屋について。
想定とずれても大丈夫!「未来を見据えた子ども部屋を作るポイント」を、弊社の施工事例と共にお伝えいたします。

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