こんにちは、いなほ工務店です。
今年は暖冬だと言われていましたが、やはり寒い日が続いていますね。
値上げだ増税だ金利上昇だといった嫌なニュースが日々流れていますが、寒い日に絶対に欠かせないのはやはり暖房器具ではないでしょうか。
現在の住宅では、ほぼすべての家に設置されているであろうエアコン。
エアコンはリモコン一つで、夏は涼しく冬は暖かい空間を作ってくれる非常にありがたい存在です。
空調設備としてはとても優秀で便利なエアコンですが・・・弊社のモデルハウスで見学されている方の反応がとてもいいものの一つに、薪ストーブがあります。 かく言う、コラムの筆者も薪ストーブを見るとなんだか嬉しくなってしまう一人です。

薪ストーブは、お手入れだったり、薪の調達だったり。エアコンに比べると不便な部分が多いですが、多くの方が興味を持たれている印象です。
今回は、そんな薪ストーブについてお伝えいたします。

そもそも薪ストーブって?

まず、薪ストーブの説明をさせていただく前に、「暖炉」についてお伝えさせていただきます。

レンガや石材などの不燃材料を使用し、建物と一体に作られた炉のことを暖炉と言います。
扉付きのものもありますが、基本的には部屋で焚火をするような感覚のもの、サンタクロースが入ってくる煙突の形のものがイメージしやすいのではないでしょうか?

薪ストーブが誕生したのは12世紀のヨーロッパ。
2階建ての家が多く建つようになったことで、天井が低くなり火災の危険性が大きくなったことから、不燃性の高いレンガや石で炉を作り、煙は壁の中を通る煙突を抜けて外へ排出されるように考えられました。

それまでは、家の中で火を起こしていたと考えるとかなり怖いですよね。

話が少しそれましたが、以上の点から、実は薪ストーブも暖炉の一種で、暖炉をより使いやすく改良したものが薪ストーブになります。
薪ストーブは燃焼効率を上げながら排気をきれいにするために考え出されました。
建物から切り離して設置するので、壁に作られた暖炉よりもメンテナンスや交換も簡単だという特徴があります。

薪ストーブの魅力

暖房器具としての手軽さを考えたとき、エアコンやガスストーブには全く及ばない薪ストーブですが、薪ストーブは他の暖房器具にはない魅力があります。
それは、薪ストーブには暖房器具以外の顔があるという点です。

もちろん、断熱性能の優れた家で薪ストーブを数時間使用すれば、家全体が一日中温かいという優れた暖房力もありますが、他の暖房器具が部屋を暖めるだけなのに対し(冷やす機能もあるエアコンを除く)、薪ストーブには暖房以外にも使用方法があるのです。
その他にも、現代社会の生活には欠かせないインフラに頼らない熱源だという点もありますし、昨今の電気代の値上がりを考えると、薪ストーブを暖房器具として採用するというのも一つの方法だとも思いますね。
これら、薪ストーブの魅力について詳しくは次のメリットで一つずつご紹介しますね。

薪ストーブを採用するメリット

薪ストーブのメリットですが、実は薪ストーブに限らず「火を見る」こと自体に、大きなリラックス効果があることはご存じでしょうか?
「1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)」と呼ばれる効果で、波のせせらぎや小鳥のさえずり、緩やかな風の音に代表される規則性と意外性が混ざり合っているリズムを指します。
人間の心拍と同じリズムを刻んでいるのが大きな特徴です。
炎の揺らぎもその一つで、揺らぎを見ることでリラックスでき心地よくなると言われています。
そんな温かさ以外の心地良さをもつ薪ストーブにはほかにもいくつものメリットがあります。

メリット1:優れたインテリア性

薪ストーブの大きなメリットの一つが、見た目のおしゃれさではないでしょうか。
薪ストーブ自体がおしゃれなので、火の有無にかかわらず様になります。
薪ストーブの設置場所は多くの場合リビングでしょうから、そのお家のインテリアの中心的存在、お家のあたたかな雰囲気を構成してくれる存在になります。

メリット2:もしもの時のために

2022年年末、日本海側を襲った大雪により多くのご家庭に被害が及びました。
とりわけ影響が大きかったのが、長く続いた停電ではないでしょうか。氷点下の中電気が無い状態で過ごさなくてはいけない日々。
電気が無くては稼働できない暖房器具は一切使用できません。
その点、薪を燃やす薪ストーブなら、いつも通り薪を燃やすだけです。
部屋を暖めるだけではなく、その熱を利用して料理をすることも、水があればお湯を沸かすことも可能です。
もしもの時に、薪ストーブがあれば凍える心配はなくなりそうですよね。

メリット3:選べる

薪ストーブにはいくつかの種類があり、暮らしにあったものを選べます。
多くの方に人気なのが料理がしやすいもので、薪ストーブの上に鍋をおけるだけなく、オーブン機能が付いたものまであるのが面白い点です。
折角の直火ですから、暮らしにあった、家族で思いっきり楽しめる薪ストーブを選ぶのがいいですね。

薪ストーブを採用するデメリット

もちろん、メリットがあればデメリットもあります。
取り付けてからこんなはずではなかった・・・とならないためにも、薪ストーブを取り入れてみたいなという方は、事前にしっかりとデメリットも考えてくださいね。

デメリット1:メンテナンス

薪ストーブでは実際に木材を燃やすため、燃やした際に出たすすは薪ストーブ内や煙突内に溜まっていきます。
溜まってしまうと燃焼効率が悪くなるどころか、ひどい場合火災の原因になることもあると言われています。
そのため、年に1回程度は定期的な煙突内の掃除が必要となります。
煙突掃除は家庭でも可能ですが、面倒だったりあまりうまくできない場合はプロの清掃業者に依頼する必要があります。

デメリット2:薪が必要

薪ストーブは、エアコンのようにリモコンの操作だけで部屋を暖めてくれることはありません。
部屋を暖めるには必ず薪が必要なため、薪の調達や保管しておく場所の準備が必要です。

デメリット3:コストがかかる

薪ストーブを設置するには、薪ストーブ本体と煙突を購入するだけではなく、設置費用も必要です。
エアコンでも購入費と設置費用が必要だと思われるかもしれませんが、薪ストーブの場合は設置する周りも不燃材料で施工する必要があるためコスト面での注意が必要です。
ですが、メリットでもお伝えした通り、薪ストーブは暖房器具以外の楽しみ方やインテリア性があるので、コストバランスを見つつ判断するのが良いですね。

薪ストーブを設置したいならどの段階で考えるべきか?

薪ストーブは、暖炉と比べてメンテナンスや交換も簡単だと先にお伝えしましたが、設置に最適なタイミングはやはり新築時です。

薪ストーブ設置には、二つの法律「建築基準法」と「消防法の火災予防条例」がかかわってきます。
両方とも、薪ストーブはかまどやコンロに該当し、家庭用ガスコンロと同じ扱いになっています。
全国で統一されているのは建築基準法で、薪ストーブを設置したい部屋の内装制限や煙突の取り付け・換気口の設置などが義務付けられています。
消防法の火災予防条例では、薪ストーブ本体の材料や、設置する場所・設置周りの仕上げなど、建築基準法よりさらに細かく定められていますが、地方によって違いがあります。

法律だけでもややこしそうですが、その他にも設置スペースや、煙突の通し方など、暮らし方を取り入れた設計の実現にも大きくかかわってくるのが薪ストーブなんです。

さらに、せっかく薪ストーブを取り付けるのですから、暖房効率の良いプランニングも必要になってきます。

このように、新築を考え出したタイミングから決めておく方が、薪ストーブをより暮らしにあわせて取り入れることが可能になります。
薪ストーブ気になるな・・・という方は、ぜひ早めにお伝えくださいね。

薪ストーブの施工事例

1:モデルハウス

薪ストーブの横に薪の収納エリアも造作した施工事例です。

2:薪ストーブのあるこだわりの住まい

暖炉の中の火を存分に楽しめることができるタイプの薪ストーブを選択されたこちらのお家。
吹き抜けを煙突が通る印象的なプランです。
リビングから外のウッドデッキはフラットにつながっており、自然豊かな外への広がりも感じられるつくりになっています。
こだわりの1点を見つけられるまで、何度もショールームに足を運ばれていました。

3:パインフローリングと薪ストーブの家

西宮市の山の上に建てられたこちらのお家は、景色に恵まれた立地で眺めを存分に楽しめるよう2階リビングを採用されました。
リビングの一角にゆとりを持ったスペースを作り、薪ストーブを設置しています。

4:2016年ウッドデザイン賞受賞の家

先の事例とは趣が違う薪ストーブは、蓄熱式です。
鋼板製の薪ストーブとは少し違い、薪を焚くことで発せられた熱が本体である、キャスタブル(不定形耐火物)に蓄えられるタイプです。
ゆっくりと柔らかい暖かさを長時間放出するのが特徴です。

まとめ

長い歴史がある暖炉の中、発展を続けてきた薪ストーブ。
メーカーやサイズ、排気の関係など様々な観点からお伝え出来ることはまだまだありますが、皆さんが薪ストーブに目を止められるのはそのあたたかな雰囲気ではないかと思っています。
家族で楽しく暖かく暮らしたいイメージに浮かびやすい薪ストーブですが、他の暖房器具とは違ってやはりお手軽ではありません。
設置したいなと思われた際には、ぜひ薪ストーブが設置されているモデルハウスを見学したてください。
薪ストーブのある空間はいったいどんなものなのか。
言葉や写真では伝えきれない存在感だからこそ、目で見て体で感じてくださいね。

いなほ工務店では、家の寿命が100年なら会社も100年を目標に、お施主さんそれぞれの暮らし方にあった家づくりを行っております。
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丁寧な家づくりを行いたい就活中の学生から、経験者の方まで幅広く募集しています。
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初冬の候、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
また、平素は格別なるご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
誠に勝手ながら、年末年始の業務を下記のとおりとさせていただきます。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

12月30日(金)~1月4日(水)まで お休みとさせて頂きます。

※ 休業期間中はモデルハウスのご案内もお休みさせていただきます。
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阪神間で、お施主さんの好きなデザインを大切にした家づくりを行っている、いなほ工務店です。
最近のコラムは少しデザインから離れたものばかりだったので、今回は「壁」を彩る壁紙についてお伝えいたします。
壁紙と一言で言っても、デザインだけでなく材質は様々です。
どういった種類があるのか、各材質の特徴とメリットデメリットを施工事例や写真を元にお伝えさせていただきます。

デザインを大きく左右する内壁材

家づくりを行う際、私たちの側がまず考えるのは構造だったりプランだったり、土地をどう生かすかといった事から始まります。
でも、お施主さんの場合は違いますよね。

どんな部屋が欲しいか。部屋は何室ぐらい必要か。
家族の中でも、「私の部屋は可愛くしたい」「自分の部屋はかっこよく、インテリアを楽しめるようにしたい」等、どういったお部屋にしたいかという思いを口にすることから家づくりは始まるかと思います。
「好き」を大切にしたい弊社は、そのお施主さんの想いが非常に大切だと思っているのですが、この「どういった部屋にしたいか」を大きく左右する1つが、壁をどうするかという事です。

「壁をどうするか」と一言で言っても、内壁の施工方法にも「壁紙」「珪藻土や漆喰の塗壁」「木材」など、いくつもの方法があります。

1つ目の「壁紙」は、
デザインが豊富で漆喰壁と比べると比較的安価で施工可能です。
消臭機能や抗菌機能といった特殊機能を持った製品も多いのが魅力です。


2つ目の珪藻土や漆喰を用いた「塗壁」は、
自然素材ならではの風合いが楽しめるのが特徴です。
職人の手で仕上げられる壁は、温かみと重厚感がありナチュラルな雰囲気に仕上がります。
漆喰にはもともと消臭機能と調湿機能が備わっているので、何もしなくとも快適な空間へと近づけてくれるのが魅力です。


3つ目はの木材質は、
施工した壁板をそのまま見せる場合もあれば、薄くカットした木やコルクを用いる場合もあります。ナチュラルな雰囲気の他、金具などのアクセントを使用することで、よりカッコイイ空間に仕上げるには最適な素材です。
また、経年変化を楽しめるも魅力の1つです。


3種類の内壁材について簡単にお伝えしましたが、他にもタイルだったり、パネルだったり。
内壁材だけでも様々な種類があり、それぞれの中でもいくつもの種類に分かれるのが内壁材の特徴であり、内壁材が大きくデザインを左右する理由でもあります。

今回のコラムでは、先にお伝えしておいた通り、内壁材の中でも壁紙についてより詳しくお伝えいたしますね。

壁紙の種類

壁紙と一言で言っても、その種類の多さは他の内壁材とは一線を画します。

・ビニールクロス
・織物壁紙(布)
・珪藻土クロス
・和紙・紙クロス
・木質系クロス

ざっと上げただけでも、上記の通り。
一般的に使用頻度が高いビニールクロスは、豊富なデザインがあるのが特徴ですが、デザインだけでは表現しづらい。
紙や布、木の素材感なども、それぞれの素材を利用した壁紙なら実現可能です。

上記5種類の壁紙の特徴をお伝えさせていただきます。

ビニールクロス

ビニールクロスは、ポリ塩化ビニル(PVC)と呼ばれるプラスチック素材を主原料としたビニールシートを施工用の紙に貼り付けた壁紙です。
内壁材の中でも安価で加工しやすいのが特徴で、住宅用の壁紙としても多く用いられています。

加工のしやすさや、色やデザイン、柄が豊富にあるだけでなく、防汚機能や吸湿機能・消臭機能・耐火機能・耐水機能の他、最近ではペット対策の防キズ機能や、爪とぎ機能があるものなど、高機能な物が豊富にあります。
機能にもデザインにもあまり妥協せずに、好きなものを選べるのが特徴です。

ただし・・・プラスチック素材のため、加工時に使用される可塑剤(ビニールをやわらかくするのに使用)や安定剤(劣化をゆるやかにするために使用)が、廃棄焼却の際に有害物質を排出することが環境問題として指摘されています。
でも、環境問題に対処するために不揮発性(加熱しても気体にならない)の可塑剤を使用するなど、有害物質の発生を抑えた商品の開発も進められおり、ますます用途の幅が広がっています。

織物壁紙(布)

織物壁紙(布)は、その名の通り、レーヨンや絹、麻、フェルトなどの布を、紙で裏打ちした壁紙です。
ビニールクロスと比べるとやや高価ですが、高級感、重厚感が産まれるのが特徴です。
織り方の違いによる仕上がりも楽しむことができます。
が・・・埃を吸着しやすいという特徴があるので、定期的な掃除やメンテナンスが必要です。

珪藻土/漆喰クロス

珪藻土や漆喰のクロスは、無機質系壁紙とも呼ばれ、自然素材の土や石、セラミックやガラス繊維などを主な原料としています。
それら無機質の素材を、不燃性の上面に施して作られており、珪藻土や漆喰を塗装した壁のような味わいのある風合いや質感を壁紙で実現できるのが特徴です。

見た目だけでなく、調湿効果や消臭効果も実際の珪藻土/漆喰壁ほどではないですが期待できます。
ビニールクロスと比べると高価な壁紙ですが、防火性にも優れており、塗り壁よりリーズナブルな値段で塗り壁が実現できると人気です。

和紙/紙クロス

弊社でも非常に人気の高いのが、和紙や紙を主原料とする壁紙です。
ヨーロッパなど海外での需要が非常に高く、最近では輸入品も広く一般的に使われるようになったことから、更に色や柄が豊富になっています。

紙クロスは、輸入クロスだけでなく、日本で古くから使用されてきた和紙壁紙、ケナフや麻などの非木材紙を用いた壁紙もあります。

最近では「オガファーザー」という、壁紙の上から塗装する壁紙も非常に人気が高く、塗装の方法を変えることで、塗り壁のような雰囲気を出せるようにもなっています。
一般的にビニールクロスよりも高価ですが、和紙/紙クロスは環境によい素材なのがいいですね。

木質系クロス

薄くカットした自然の木材を紙で裏打ちした壁紙です。
木材の他、コルクを薄くスライスして紙に裏打ちしたコルクシート壁紙も、木質系クロスの1つです。

木やコルクといった自然素材だからこその暖かみが感じられ、落ち着いた印象や、カッコいい印象のお部屋が実現しやすくなります。

ビニールクロスや他の壁紙と比べるとやはり高価なのが少しネックです。

壁紙ごとのメリットデメリット

5種類の壁紙をお伝えしましたが、壁紙と言っても素材が違う分メリットデメリットも違います。
次は、先ご紹介した5種類の壁紙のメリットデメリットをご紹介いたします。

ビニールクロス

価格が安くて丈夫な上、色や柄等デザインが豊富なことから広く選ばれているビニールクロスには、環境や健康面に悪影響を与えてしまう事が懸念されることもあります。

メリット ・価格が安い
色や柄、デザインなど種類が豊富
耐久性が高い
施工がしやすい
拭き掃除可能
高機能製品も豊富にある

壁紙に求められる機能や性能、デザインの豊富さなどが使いやすい点が一通り備わった上、壁紙はもちろん、施工も他の内壁材と比べ安価にできるのが大きなメリットです。

逆にデメリットは、
カビやダニが発生しやすい
長持ちしない
環境面や健康面に悪影響が報告されている

ビニールクロスはその名の通り、ビニールでできているため通気性や調湿性がありません
そのためカビやダニが発生しやすくなります。

また、ビニールクロスの接着剤にはホルムアルデヒドが含まれている製品もあり、それら製品を使用した場合シックハウス症候群を引き起こす等、健康面への悪影響が指摘されています。
先にもお伝えしましたが、排気焼却時にも有害物質が出てしまうため、産業廃棄物処理しなければならないといった環境面での悪影響もあります。

織物壁紙(布)

レーヨンや麻・絹・フェルトなどの布を素材とした織物壁紙のメリットには、
奥行きが感じられる見た目
経年変化が楽しめる
調湿性があるという点があります。

布クロスは編み込んだ織物を壁紙としているので、表面には実際に編み込まれた凸凹ががあり、印刷では表現できない奥行きがあります。
また、布クロスは自然素材ならではの、時間の経過とともに風合いが変化していくことを楽しむことができます。
劣化ではなく経年変化していくのが、壁紙と言えど自然素材ならではですね。

しかしデメリットが無いわけではなく、
拭き掃除ができない、高価である。
といったデメリットがあります。

織物壁紙は、普通の布と同様に汚れが落ちにくいという特徴があります。
更に、織物壁紙は布なので水も吸い込んでしまいます。
ビニールクロスのように拭き掃除はできないので、汚れには十分注意する必要があります。

珪藻土/漆喰クロス

珪藻土/漆喰クロスは、壁紙の表面に珪藻土や漆喰といった自然素材を採用しているので、調湿効果や昇給効果があります。

メリットは、
・調湿効果がある
・消臭効果がある
・天然素材の風合いを楽しめる

珪藻土/漆喰クロスの最大のメリットは、珪藻土/漆喰の特徴である調湿効果と消臭効果かと思います。
しかし・・・商品によっては風合いだけを残したものもあります。
調湿効果や消臭効果が得られる製品なのか、よく確認する必要があるので注意してみてみてくださいね。

デメリットは、こちらも織物壁紙と同じく拭き掃除ができないという点です。
自然素材であり、水を含むとシミができてしまう場合があります。
汚れたときは乾いたタオルで叩くように拭く必要があります。

これはデメリットになるのかどうか分かりませんが・・・。
珪藻土/漆喰と言っても、あくまで壁紙です。
本物の珪藻土壁や漆喰壁ほどの調湿効果、消臭効果はありません。

和紙/紙クロス

紙クロスは特におしゃれなものや印象的なものが多く、ヨーロッパやアメリカで使われることの多い壁紙です。
日本のものだと、和紙が特に人気です。

メリットとしては見た目そのまま、
・やわらかで温かい手触り
・デザインが豊富

ビニールクロスのツルっとした質感とは違い、紙クロスはやわらかで温かい手触りと質感に仕上げることができます。
また、紙クロスはヨーロッパやアメリカではメジャーな壁紙であるゆえ種類が豊富な上、日本国内の紙を見渡しても和紙から唐紙など多くのデザインから選ぶことができます。

デメリットは、紙なので
・水や油に弱い
・継ぎ目が目立ちやすい
・ビニールクロスと比べて高価という点があります。

紙クロスはもともとが紙であるため水や油に弱く、ビニールクロスのように拭き掃除ができません。
一度水や油がしみこむとシミになるなどメンテナンス性に難があるのが特徴です。

また、壁紙のつなぎ目が時間の経過に伴い膨張縮小することで、目立ってしまう事もあります。
劣化ではありませんが、つなぎ目が目立ってきたら張替えのタイミングと言われていることもあります。

木質系壁紙

木質系壁紙は天然木やコルクをスライスして作った壁紙です。

メリットは、
・手軽に木の風合いを楽しむことができる
・落ち着いた印象に仕上げられる
・調湿作用がある

木質系壁紙は、天然木やコルクの風合いを楽しめるクロスです。床に木を、壁に木質系壁紙を施工すると、よりナチュラルな雰囲気に仕上げることができます。

自然素材のため木の持つ調湿作用やリラックス効果、香りなど楽しめる製品も多くあります。

デメリット
・拭き掃除できない
・価格が高い
木質系壁紙は水を多く含むとシミになってしまうため、こちらもやはり拭き掃除はできません。
また、ビニールクロスや他のクロスと比べてみても高価です。

まとめ

以前窓のコラムの際にもお伝えしましたが、メリットしか無いものはなく、どんなものでもメリットデメリットはあります。

例えば先でもお伝えした通りビニールクロスの場合、
色や柄、デザインが豊富で、耐久性も高く、価格が安い上に拭き掃除ができるという、多くの方に選ばれるメリットが多くある半面。
長持ちしないといった製品自体のデメリットと共に、カビやダニが発生しやすく、健康面や環境面に悪影響があるという、デメリットがあります。

じゃあ、他の壁紙はどうかというと・・・。
ビニールクロス以外の、紙や布・珪藻土や木材といった自然素材を活用した壁紙は、まず拭き掃除ができません。
汚れがついても拭くことはできず、シミとなって残るというデメリットがあります。

雰囲気が良くとも、汚れやすい場所で採用するのは非常に難しいですよね。

ですが、リビングや寝室等の落ち着いた空間では、素材の持つ雰囲気や高級感、奥行きが空間のデザインを仕上げてくれるのも事実です。
どんなものでも適材適所。
この素材!と決めてしまうのではなく、この部屋はどう?この空間はどう?といったように、決めていくのが一番かと思いますし、壁紙を選ぶ楽しさも家づくりに欠かせない大切な家族の楽しみではないでしょう。

今回のコラムでは、壁紙の種類についてお伝えしましたが、また近いうちに、色やデザインの持つ力。
壁紙選びで大切な色柄や、雰囲気作りに欠かせないポイントなどをお伝えいたしますね。


※モデルハウス「伊丹市桑津 無垢の木の家 重層の甍」フリースペースより、唐紙の壁紙

阪神間で「好きを叶える」家づくりを行っている、いなほ工務店です。
弊社のモットーは、お施主さんの「好き」を叶える家を建てることだと常々お伝えしております。
が、この「好き」っていったい何なのか。
一般的なハウスメ-カ-や工務店は、会社こどにかなり「カラ-」が決まっています。
和風なデザインの会社もあれば洋風なデザインの会社もありますが、一番大切な事はお客様の「好き」を見つける事だといなほ工務店は考えます。

今回は「好き」の考え方について、施工事例を元に家づくりを考える際に役立つ情報をお伝えできればと思います。

いなほ工務店が考える「好き」とは?

そもそも「好き」とはどういうことを言うのでしょうか?
「好き」な食べ物や「好き」な色やデザイン。
具体的にこれというものがある場合の「好き」の他にも、「好き」という事は様々あります。

例えば・・・「好き」な時間の使い方。
「好き」なこと。
「好き」な空間、「好き」な存在等。

どっちがいい?と選ぶ場合の「好き」もあれば、体が楽になったり心が軽くなるといった「好き」や、趣味の別名である「好き」やかけがえのない存在に対する「好き」、等。
「好き」の種類にも多々あり、その一つ一つが全て、弊社の考える「好き」になります。

1:好きなデザイン

弊社のお施主さんはよく、写真や雑誌の切り抜き等をお持ちしてくださいます。
こんな雰囲気にしたい。こんな階段にしたい。
こんなクローゼットを作りたい、等々。
頭の中に漠然とあるイメージを、雑誌やSNSで見つけられお持ちいただけるのはとてもありがたいことで、一目でお施主さんの「好き」なデザインが分かります。


お施主様の好みを存分に反映したシャビ―シック調のデザインの施工事例

デザインは、雑誌などで特集される際ブルックリンスタイルや北欧デザインなど、名前がついていることが往々にしてありますが、そういったデザインと共に、好きな世界観というのもあります。
下記お写真は、ディズニーが大好きなお施主さんのリノベーション例になります。
デザインにディズニーをとりいれることで、常に大好きな世界観の中で過ごすことが可能となります。

ただし、好きなデザインは大切にさせていただきますが、そのデザインの中でどう暮らしたいのかも私たちはとても大切にしています。
(作れば終わりではないですからね。)
お施主さんそれぞれが持つ条件に当てはめ、使いやすく暮らしやすく、快適に過ごせるプランにデザインや世界観を落とし込んでご提案させていただくことが、好きなデザインを大切にした家づくりになると思っています。

2:好きな時間の使い方

お施主さんからいただくとても嬉しい言葉に「家にいる時間が増えました」「家の中が楽しくて」というものがあります。
家を建てたものとして、良い家が建てられて良かったなと強く実感する瞬間です。
そんな風に、「好き」な時間の使い方ができる家というのも、「好き」の形の1つです。

分かりやすい例としては、
ご主人のご要望を詰め込んだ書斎。

ロフトスペースに設けることで、ご主人が希望されていた秘密基地のような空間が実現し、趣味の物やテレビを持ち込むことで、ご主人だけの空間が完成されています。
この場合、空間で「好き」に過ごせる時間が、弊社がお施主さんと共に作った「好き」を叶える家の考え方になります。

その他にも、「カフェのような空間で暮らしたい」というご要望。
一見すると、「好き」なデザインを大切にしたようにも感じますが、常に「カフェのような空間」を維持しやすいようにプランニングすることで、キッチンに立つことが「楽しく」なったと感想をいただいたことがあります。
毎日、家事をして、仕事をして、家事をして、好きなカフェに行く時間もほとんどない日々。
夫婦そろって非常に忙しいスケジュールの中でも、自宅を大好きな空間にすることで、ボーっとお茶を飲んだりお酒を飲んだりする時間が「癒し」になる。
こちらも、「好き」な空間を作ることで、「好き」な時間が過ごせるようになった例だと思います。

カフェのようなデザインで製作された事例がございましたら教えてください。

3:好きなこと

好きな時間の使い方にもよく似ていますが、こちらは「好き」なことをするために、明確な意図をもって建てられた施工事例です。
サックスを吹かれるご主人。
家を建てるまでは、スタジオを借りて好きなサックスを吹かれていたそうですが、家を建てる際に防音室を造られました。
趣味をしっかりと詰め込み、ご主人だけのプライベート空間を作ることを事前に計画することで、「好き」なことを「好き」な時に楽しめるようになられた例です。


※防音室の写真ではございません。

他にも、友達と楽しむことが好きなお施主さんは、まるでお店にしか見えないようなお家を建てられた例もあります。
この場合は、デザインを重視すると同時に、広く融通が利くようプランニングすることで実現しました。

上記のように、「好き」なことを、家で思いっきり楽しむ場合もあれば、「好きなこと」を重視した家づくりの場合、逆もあります。
それは外で思いっきり好きなことをすることを考えた家づくりです。

例えばこちらの施工事例。
家族全員スポーツ一家のお家は、玄関に大きなシューズクロークを設けさせていただきました。
通常ならシューズクロークは大きな収納場所であり、弊社の場合は手洗いスペースがついていることも多いのが特徴ですが、こちらのお家は違います。

シューズクロークを入ってすぐの場所に、汚れ物にも対応できる底の深い流し「スロップシンク」を設置しています。
シューズクロークで汚れ物を全部脱ぎ、そこで汚れもの洗いまで完結できるようにしておくことで、汚れが別のスペースまで広がりません。
シューズクロークから水回りへと動線を繋げているので、汚れたままリビングやダイニングに入る心配もなく、汚れが玄関周りで完結できるようになっています。

思いっきり好きなことを楽しみたいから、後始末を楽にするプランニングの方法です。

せっかく家を建てるのですから、「好き」なことをして過ごす時間を大切にするプランニングも非常に大切です。

「好き」な存在

弊社スタッフに、「好き」を大切にするならどんな家が建てたい?と聞いたところ、「猫と暮らしやすい家」という答えがいくつか帰ってきました。
流石猫好きが集まっているなと思う回答だったのですが、こちらも非常に大切な「好き」を叶える家づくりになります。

弊社スタッフの場合は猫ですが、犬やウサギなど大切な家族であるペットのことを考えた家づくりは、ペットの寿命を延ばすことにもつながると言われています。

例えば、高断熱住宅なら温度の変化が少なく、人はもちろん、ペットが高齢になった場合にも負担が少ない。
床材をしっかり選ぶことで、足腰に負担がかからず寝たきりになる可能性を低くできるなど。
ペットと一緒に暮らすことを最初から想定したプランニングと素材選び、性能選びをすることで、大切な存在の小さな体に負担がかかりにくなります。

その上で更に、犬の場合なら洗いやすい場所を設けたり、大型のサークルを配置できる場所を事前に準備しておいたり。
猫の場合は猫用ドアやキャットウォーク、トイレの場所を設けておくなどすることで、お世話の負担も減るうえ、ペットの側も非常に暮らしやすい家に仕上げることが可能です。

まとめ

「好き」と一言で言っても、一人一人全部違う好きがあるかと思います。
そして、その「好き」は多くの妥協が必要になる家づくりでは叶えにくいと思われている方も多いのですが、「考えてみなきゃ分からない」というのが正直なところです。

何度も例えが出てきて申し訳ないですが・・・例えば、土地代が非常に高い阪神間の駅前でご購入された狭小地。
その場所で駐車場のスペースをしっかりとった家を建て、庭で広々遊びたい!庭いじりが好きなんです!!とお伝えいただいても、無理・・・または、家が非常に小さくなりますが良いですか?としかお伝え出来ません。
ですが、狭小地で家も使いやすくある程度の広さも必要だけれど、土いじりがしたい。ガーデニングやちょっとしたお野菜を作りたいとご相談いただいた場合、何とかできないか様々な角度から検討することが可能です。

好きなデザイン・好きな時間の使い方・好きなこと・好きな存在。
好きな空間だからしんどい時でも苦じゃなく過ごせることもあれば、好きな時間の使い方でリフレッシュできることもある。
そして、好きなことがもう少し先に待っているから今頑張れる。好きな存在が家で待ってくれているから帰るのが楽しくなる。という事が大いにあるかと思います。

「好き」と一言で言っても、多くのパターンがありますが、「好き」を叶えることで得られることの大本は、「自分を大切にする」事だと思います。
忙しいとついつい後回しになってしまう「自分を大切にする」ことですが、プランの考え方ひとつで「好き」が手に入ることは往々にしてあります。

せっかく家を建てるのなら、自分の「好き」は何なのか。
デザインなのか、時間なのか、ものなのか、存在なのか。
どれか1つの「好き」を最初から選ぶ必要はありません。
コロナが収まる気配を見せずマンパワーに頼る日々が続く昨今、今まで以上にしっかりと家づくりの際にも「自分や家族を大切にする」という事に目を向けてほしいなと思います。


弊社スタッフの好きな存在です。

こんにちは、薪ストーブも大好きないなほ工務店です。

建築物を建てる時、多数の制限が設けられているのはご存じの方も多くいらっしゃるかと思います。
有名なところで上げさせていただくと、建ぺい率や高さ制限などもその1つです。
今回のコラムでは、そんな制限の中から建物の内部にかかる制限。
内装制限についてお伝えいたします。

そもそも内装制限とは?

内装制限とは、建築基準法に定められている規制の1つで、壁や天井の仕上げに燃えにくい材料を使用することで、火災が起きた場合、火の燃え広がりや煙(有毒ガス)の発生を遅らせることを目的としています。

炎が急拡大した場合でも、避難できるよう室内の仕上げに準不燃材料または、難燃材料の使用が義務付けられているのです。

壁や天井というと、床は?と思われるかもしれませんが、床は制限の対象外です。
理由は、炎や煙は上に向かう性質があるためです。

ちなみに、防火区画に限り建具にも制限がありますが、通常の住宅の場合気にする必要はありません。

多種多様の建築物に設定されている内装制限

内装制限の対象となる建築物は、多種多様で、劇場や映画館、病院やホテル。
下宿や共同住宅の他、飲食店や百貨店など、建物の用途によって定めが違います。

用途①劇場、映画館、演芸場、観覧場、公会堂、集会場
用途②病院、診療所(患者の収容施設があるもの)、ホテル、下宿、共同住宅、寄宿舎、児童福祉施設等(幼保連携型認定こども園を含む)
用途③飲食店、物品販売業を営む店舗、百貨店、マーケット、展示場、キャバレー、カフェー、ナイトクラブ、バー、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、待合、料理店
用途④自動車車庫、自動車修理工場
用途⑤地階にある上記①~③の用途部分
用途⑥大規模建築物
用途⑦住宅のキッチン
用途⑧住宅以外の調理室、ボイラー室など
用途⑨内装制限における無窓居室
用途⑩温湿度調整を要する居室など(法28条1項ただし書き)

①~⑤の用途は広さや客席数によっても更に細かく区分されていますが、こちらのコラムでは住宅に関する区分の、住宅の「火気使用室」に当たる⑦と⑩についてご紹介させていただきます。

火気使用室という考え方

「火気使用室」耳慣れない言葉で分かりにくいかもしれませんが、住宅内で火を直接使用する設備が固定されている場所が、それにあたります。

上記区分の、⑦住宅のキッチンはコンロにて直接火を使う場所という意味で分かりやすいですが、用途⑩の温湿度調整を要する居室が火を使う場所として「火気使用室」の定義をされている理由は少し分かりにくいですよね。
温湿度調整を要する居室なんてすべての部屋じゃないの?と思わるかと思いますが、この場合「温湿度調節」に使用する設備が重要になります。
居室の「温湿度調節」を行う設備が、直接火を使う固定式のストーブ(代表例は薪ストーブ)や壁付けの暖炉が設置されている部屋のことを指しているからです。

上記の他にも、浴室も対象に含まれますが、戸建て住宅の場合、キッチンなど火を扱う部屋が「平屋の建物にある場合」や「2階建ての2階部分など建物の最上階にある場合」には内装制限の対象にはなりません。

ちなみに、IHコンロも直接火を使わないので、内装制限は免除されます。(市町村によっても違うので、阪神間で家を建てたいなと思われる方は、お尋ねください。)
そのため、キッチンにも木をふんだんに使用し、木を見せるデザインにしたい場合は、IHコンロを採用される方もいらっしゃいますよ。

内装制限の緩和について

火事の恐れを軽減するため制限が設けられている内装材ですが、2009年4月に緩和されました。
従来の建築基準法施行令による規定では、オープンキッチンの場合、垂れ壁を設けない限り、LDK全体が内装制限の対象となっており、内装材の選択に制限がありました。
この制限が改正によって、キッチンのコンロ周り(コンロ中心から半径250mm、高さ800mm)を特定不燃材で仕上げることで、他の部分は適用対象外にすることが可能です。


キッチン上に設置してある白い円形状のものがそれにあたります。

特定不燃材料一覧

薪ストーブを設置したい場合はどうなるの?

上記でご説明した通り、薪ストーブも内装制限の対象です。
つまり・・・薪ストーブを置く場所も不燃材で覆わなければいけないことになります。
薪ストーブを置く場所は、基本的にリビングかダイニング。
人が集まる場所ですよね。

人が集まる場所はより快適に、より素敵に仕上げたいのは当然なので・・・こちらも上記でご案内した、内装制限の緩和
・可燃物燃焼部分の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げにあっては、特定不燃材料ですること
・上記に掲げる部分以外の部分の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げにあっては、木又は難燃材料等ですること

を、利用します。

しっかり計算することで、薪ストーブから5方向の燃焼距離の範囲に特定不燃材量を使うだけで済みます。
その他は、木や難燃材料等が使用できるので、理想の空間を作ることが可能です。

まとめ

建築物を建てる際には、様々な法律が関わってきます。
公共施設なら多くの人が長きに渡り安全に使用できるものである必要があり、住宅ならそこで暮らす人が安全で安心して過ごせるように建てる必要があるのですから当然と言えば当然です。

でも、法律に合わせていればどんな家でも良いというのもまた違うと思います。
大切なことは、法律に即しながらも好きなデザインで住み心地の良い安全な家であるという事ではないでしょうか。

住宅の法律だけでも多くの規制や規則があり、ややこしい内容ばかりですが、簡単にでも知識として事前に知っておくことで、好きな空間を考える際にも、イメージしやすくなりというメリットがあります。
分かりにくいな・・・。
私たちが家を建てる予定の土地にはどんな規制があるのかな?等、気になることがございましたらお気軽にご質問くださいね。

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先日公開させていただいたリノベーションの施工事例。
こちらは若いご夫婦がお祖母様の建物を譲りうけられ、ご夫婦の暮らしに合わせたリノベーションを行われました。

お祖母様が大切に住まわれたお家を、お孫さんが受け継いでいく。
とても素敵なことですよね。

こちらの事例だけでなく、最近はリノベーションについてご相談いただくことがとても多くなりました。
コロナ禍で自宅での暮らし方が変わったことも背景の1つですが、リノベーションの持つメリットが注目されだしたのも理由かと思います。

今回のコラムでは、リノベーションのメリットだけでなく、デメリットと共に、デメリットを回避するための方法をお伝えいたします。

リノベーションはリフォームとは違うの?

そもそもリノベーションとはどういうものなのかご存じでしょうか?リフォームとどう違うのか、まずご説明させていただきます。

「reform(リフォーム)」という言葉は「悪い状態からの改良」を意味しており、傷んだ箇所を修復したり、老朽化した設備(キッチンやお風呂・トイレなど)を新しく改築することを言います。
設備の変更の他、壁紙の張替えや外壁の塗りなおしなどもリフォームになります。

逆に「リノベーション」は、今ある建物に対して新たな機能や価値を付け加える改装工事を言います。
今の暮らしに合わせた間取りの変更や、キッチンやお風呂などを現代的なシステムへ変更することことのほか、弊社でもよくご相談いただく断熱施工や耐震施工も「新しい機能を加える」リノベーションになります。
リノベーションを行うことで、建物の価値が上がるだけでなく、今のライフスタイルや生活環境に合わせより暮らしやすい家へと生まれ変わります。

リノベーションとリフォームの違いまとめ

リノベーション リフォーム
・間取りの変更
・設備の位置変更
・断熱施工
・耐震施工等
・キッチンやトイレ、浴室など設備の取り換え
・壁紙の張替え
・外壁塗装など
ライフスタイルに合わせて既存物件の住空間を再設計すること 新築時の住まいに近づくように復元・改修すること

リノベーションのメリット

リノベーションのメリットはいくつかありますが、特に大きいメリットが、下記の4つです。

・自由にカスタマイズできる
・物件の選択肢が増える
・物件価格を抑えた購入がしやすい
・完成後がイメージしやすい

自由にカスタマイズできる

自分のライフスタイルにあった空間づくりを行えるリノベーション。
例えば、LDKと和室が1階にあるお家の場合、和室や壁を無くしワンフロアーにすることで広々としたLDLを実現する等、間取りの大幅な変更はもちろん、内装や水回りの設備、壁や床のデザインや素材等、自由にカスタマイズが可能です。

住宅の骨組みだけ残してリノベーションを行う事で、間取りから見直しができるだけでなく、壁の内側で工事を行う断熱性能や耐震性能もアップできます。
暮らし方に合わせた変更ができる上、既存住宅の性能アップをどこまで行うか。自由に選べるのがリノベーションの大きなメリットです。

物件の選択肢が増える

新築を建てられる理想の土地探しだけ行うより、中古物件も視野に入れて探したほうがより選択肢が広がります。

特に人気のエリアの場合、理想の土地がいつ出てくるか。
私たち専門の者でも分からないのが実情です。

土地探しの際に、リノベーション可能な中古物件も含めて検討することで、希望のエリアで暮らせる可能性がぐんと広がります。

中古住宅付きの土地を購入した場合、新築を建てるなら既存住宅を取り壊す必要がありますが、リノベーションなら取り壊すための解体費用も掛かりません。
(断熱施工や耐震施工、間取りの変更を行う場合、リノベーションに必要な解体作業を行う必要はございます。)

物件価格を抑えた購入がしやすい

新築を建築可能な土地よりも、中古住宅の方が安い場合が多々あります。
(解体費用分、更地よりも安い場合が多いです。) リノベーションは既存の建物を生かす分、新築住宅を建てるよりもコストダウンが図りやすいのが特徴です。

完成後がイメージしやすい

一から建てる新築一戸建てとは違い、すでにある家を改修するリノベーションは、完成後の暮らしがイメージしやすいのも大きな特徴です。

例えば、陽当たりや2階から見える景色の他、近隣住宅との距離などは、リノベーションしてもほとんど変わりがありません。
既存住宅の気になる点を改修することができるのも、すでにあるものをしっかり見ているからこそ。

立地条件を最大限に活かしつつ、自分たちが感じるここが嫌!にしっかり対応できるのもリノベーションの魅力です。

リノベーションのデメリット

リノベーションのメリットをお伝えした後は、デメリットもお伝えします。

特に大きいデメリットは、下記の4つです。

・間取りやデザインに制約がかかることがある
・建物の状態によって費用が変わる
・想定以上に傷んでいた場合がある
・リフォームはローンが高めに設定されている

間取りやデザインに制約がかかることがある

リノベーションのメリットとして、自由にカスタマイズできるとお伝えしましたが、建物の構造上どうしても動かせない柱や梁は絶対に出てきます。
既存住宅がツーバイフォー構造の一戸建ての場合、壁で建物を支えているため、撤去できない壁も出現します。
動かせない柱や梁、壁がある場合は、それらを活かしたリノベーションを行う必要があり、新築住宅ほど思う間取りにはできない場合があります。

建物の状態によって費用がかかる

既存住宅の築年数と劣化状態によっては、想定外の費用が発生することがあります。

例えば1981年より前に建築された建物は耐震基準を満たしていないものが多く、耐震リノベーションまで行うつもりは無くても、別途耐震リノベーションが必要になります。
また、利用できると思っていた躯体が白アリの被害にあっていたり、排水管などが劣化していれば修繕費がかさみます。
新築の場合は気にする必要のなかった、住宅の状態による費用の変動が発生するのがリノベーションです。

想定以上に傷んでいた場合がある

理想の場所でお手頃な中古住宅が売りに出されたとき、すぐに購入したくなると思いますがそんな時でも注意が必要です。

リノベーションは、既存住宅を活かして家の価値を上げる工事ですが、購入した中古住宅がリノベーションできなほど傷んでいる場合も多々あります。

古くなったデザインや傷んだ内壁、使い勝手の悪い見るからに古い設備なら一見するだけで誰でも状態が分かりますが、床下や屋根裏、壁の中などの住宅内部のことは専門家にしか分かりません。
痛みがひどくないか、リノベーションできる物件か、購入前にしっかりと調べる必要があります。

リフォームはローンが高め

中古物件の購入時に住宅ローンを組んだ場合、その後リノベーションを行うために再度ローンを組もうとすると、すでに借り入れしているため審査に通らないことがあります。

そんな時金融機関にお勧めされるのが「リフォームローン」ですが、リフォームローンは審査が緩やかで無担保でも借りられるというメリットがある分、住宅ローンよりも金利が高いのが特徴です。
中古住宅購入時の住宅ローンと、リノベーションの際のリフォームローンの二重ローンになるため、家計が圧迫される危険があります。

理想の暮らしをするためにかつかつの生活をするのでは本末転倒になってしまうので、ローンの組み方にも十分注意してくださいね。

リノベーション成功のためにできること

既存の住宅が、ご実家やお爺さまお祖母さまのお家を譲り受けたものである場合や、長く住んできた自宅の場合、住宅の状態と費用以外気にすることはほとんどありません。
大切なお家の資産価値を高め、安全で安心して末永く暮らしていけるよう、暮らしやすさに重点を置いたリノベーションを行うのが最適です。
この場合、大切な思い出をちょっとだけ残しておかれるお客さまも多々いらっしゃいます。

上記とは違い、中古住宅を購入してリノベーションを行う場合、まず大切なのは「買おうとしている中古住宅で、思うような暮らしができるかどうか」を、知ることです。

買ったはいいものの、思うような間取りにはならない。
いざリノベーション!と見積もりをとったら、大幅に予算をオーバーした、等々。

家の状態をしっかりと把握し購入していない場合、想定外の問題が発生するのがリノベーションです。
そんな問題を防ぐために大切なのは、第三者の声をしっかり聴くという事。

この第三者も、リノベーションありきで中古住宅を探すなら、リノベーションを頼みたい会社に相談するのが一番です。
理想の暮らしが可能か、どれぐらいの予算がかかるのか。
一番わかっている人に、中古住宅を一緒に見てもらって購入することで、リノベーションの失敗を大幅に防ぐことが可能です。

但し、相談する会社が新築を専門としている場合、「リノベーションすることを前提に中古住宅を見る」という視点や経験が欠けている場合があるので注意が必要です。

リノベーションを得意としているか、過去にどんなリノベーションを行っているか。
相談する会社探しを行う際は、新築の施工事例だけでなく、リノベーションの事例も大切にしてくださいね。

リノベーションを行う事を前提に中古住宅をローンで購入する場合、リノベーションの費用も含めてローンの審査を受けることが可能です。
中古住宅の購入とリノベーション、同時に進行することで余分な金利を払う必要も、購入した中古住宅に引っ越してからリノベーションのために再度家を空ける必要もありません。
中古住宅を買おうかな?と思ったときには、リノベーションは必要か。リフォームでも大丈夫か、その場合の予算は?までしっかりと考えて、購入に踏み切ってくださいね。

リノベーションの施工事例

すきがいっぱいの家

若いご夫婦が、お祖母様から受け継いだ住宅をリノベーションされた例です。

小さなお子様がいらっしゃることと、好きなキャラクターに重点を置き、使いやすいのはもちろん、可愛く、好きに囲まれた暮らしができるリノベーションを行いました。

重厚な雰囲気を持つ外観にはほとんどそのままに、家の内側の設備をすべて新しくするのはもちろん、床材にパインの無垢材を採用するなど、随所に大工の手仕事が光ってる、取捨選択がしっかり行われたリノベーションになっています。

こだわりを叶えた木を楽しむ家

こちらは中古住宅を購入してのリノベーション例です。
現在の面積・広さ・雰囲気を保持するには、建て替えでは対応できずリノベーションを行いました。
耐震診断を行い、耐震補強を含めたフルリノベーション例です。

築50年の時間を活かし、今では手に入らないデザインガラス窓を可能な限り残すなど、イメージはそのままに、明るく解放感あふれる間取りに生まれ変わりました。

勾配天井には杉板をふんだんに使用し、梁を大胆に見せたデザイン等、お施主さんの木へのこだわりが随所に感じられます。

旭区の家

ご夫婦お二人が、どうしても住み続けたい地域にて中古住宅をリノベ-ションした事例です。

<予算を考えながら、断熱改修を行い、木の家リノベ-ションを行いました。/p>

まとめ:リノベーションに大切なこと

リノベーションに限らず、新築を建てる場合にも言えることですが、家に掛けられる予算には限りがあります。

全ての希望を叶えるのは、今後の生活を考えても得策とは言えません。
特に住宅を入手しようと考える世代は、ライフステージの変化と重なることが多く、無理をした予算組は後々の生活を圧迫してしまいます。
叶えたいことにしっかりと優先順位をつけ、取捨選択を忘れないようにすることがとても大切です。

特にリノベーションは、想定外のことが新築よりも起こりやすいので、どこまでリノベーションするのか。どこまでこだわるのか等、家族でしっかり話し合い、ぶれないように気を付けてくださいね。

最近コラムが遅れがちになっており申し訳ございません。
こんな内容が読んでみたいな、こんなことを知りたいなと思うことがございましたら、ぜひお気軽にお問合せまたは質問ページよりお送りください。
家づくりの疑問質問にいなほの視点でお答えできればなと思います。

今回のコラムでは、先日テレビで見た興味深い内容についてお伝えいたします。
土曜夜に放送されている人気番組「世界一受けたい授業」で「質の良い睡眠をとるためにやってはいけない6か条!」が放送されていました。
※2022年9月17日放送
下記は、番組サイトに掲載されておりました内容をお借りしています。
番組サイトはこちらからご覧ください。

◆睡眠は「減点法」!?質の良い睡眠をとるためにやってはいけないこととは?
質の良い睡眠をとるためにやってはいけない6か条をご紹介!

①同じ寝具を使わない
②ながら睡眠に注意
③寝るためのお酒はNG
④リビングの光に注意
⑤エアコンを切らない
⑥午後3時以降の昼寝

上記のように良い睡眠をとるために「やってはいけない」ことを教えてくれる内容だったのですが、この放送の中で睡眠の質が良い人の特徴の一つとして、寝室の中にある「木」が取り上げられていました。
例えば「木製の家具や内装材といったように、木を使ったものを多く取り入れた部屋」で寝ている人の方が睡眠の質が良い傾向にあるというのです。

番組内で放送されたグラフによれば、
安らぎを感じる人の割合は、

木が使われていない70.8%
木がやや使われている82.1%
木がたくさん使われている86.6%

不眠症の疑いがある人の割合は、

木が使われていない39.8%
木がやや使われている36.3%
木がたくさん使われている25.3%

木がたくさん使われている部屋で寝ている人ほど安らぎを感じ、不眠症の疑いが少なくなっています。
どちらも15%前後の違いですが、満足な睡眠が取れづらい現代社会では、木を取り入れるだけで少しでも睡眠環境が改善されるなら試してみる価値はあるのではないかと思う数値なんじゃないかな?と思ったりしました。

以前コラムでご紹介した木の香りの持つ力「フィトンチッド」のように、効果が明確に分かっているものだけではなく、なんとなく心地いい。なんとなく安らぐといった効果が表れやすいのが「木」ではないかと、木が大好きな弊社では考えております。
実際、弊社で好きな木を選んで建てられたお客様の多くから、家が非常に居心地よくなった。家が気持ちいいという、アバウトな感想を頂戴します。
もちろん、木の素材だけではなく風の通り道を考えた設計や、温度管理など様々な要素が合わさった結果の心地いいですが、木を使っているから心地いいというのも存分に含んでいただいていると思います。

アバウトという言葉の持つ意味は「細部がいい加減」「大ざっぱなさま」ですが、人の心や体が感じるものはアバウトなものばかりではないでしょうか。
友達はいっぱいいるけど親友は〇〇!という場合、その人だけが親友であることの説明を明確にできる人はほとんどいないのではないでしょうか。
ただ一緒にいて心地いい。馬が合う。しんどい時でも話をするとホッとできる。というような。

好きや心地いいということは言葉にできなくて当たり前だと思うのです。
「美味しい」と一緒で、ただ体がそう感じる、心がそう感じる。
言葉では上手く説明できない何かがある。
それだけで十分ではないでしょうか。

弊社のモデルハウスでは、この好きや心地いいを存分に取り入れた結果、寝室に木材をふんだんに取り入れています。
そんな寝室はモデルハウスの中でも特に人気の一室で、このような寝室を作りたいというお言葉をたくさん頂戴しています。
モデルハウスの寝室は、木材だけでなく天井の高さや部屋の広さ。
木材以外の素材にも人が心地いいと思うものをいくつも取り入れているので、木材だけの効果とは言いませんが、テレビで「木材を多く使った寝室は安らぎを感じやすい」と放送されているのを見たとき、ああやっぱり人が直感的に覚えるもである感覚に間違いはないんだなと思いました。

ただしこの心地いいは人によって違うということを忘れてはいけません。
木の香りにしても、どの香りが好きなのか。どの手触り足触りが好きなのかは人それぞれです。
またも以前のコラムでお伝えした話になりますが、世界最古の木造建築である法隆寺。
そこで使われている木材はいまだに香りを放ちます。
鉋(かんな)をかけるとあたり一面に広がるほどの香りが、伐採後1300年以上経過した今もなお、残っているそうです。
そのため、伐採された木の香りが何年経てば薄れるのか・・・まだまだ分かりませんが、1300年経っても消えないことだけはわかっています。

無垢の木の家 重層の甍では『築100年のモデルハウス』を目標に掲げていますが、木の香りが1300年で消えないのなら100年では絶対に消えませんよね。
無垢の木が知らず知らずのうちに与えてくる影響が大きいからこそ、無垢の木選びは慎重に。
特に、嫌なら靴下を履けばいい肌ざわりや、好みと違っても見過ごせばいい見た目とは違い、香りは家の中の空気そのものであり変えることも呼吸を止めることもできません。

人任せにするのではなく、自分たちが本当に心地いいと思うものを、見て嗅いで触って選ぶことを忘れないでくださいね。

そして、木の香りってそんなにすごいの?実際どんな香り?と思われる方は是非、弊社のモデルハウス「無垢の木の家 重層の甍」にお越しください。
玄関を開けた瞬間に、空気の色まで変わったのではないかと思うほどの香りをご体感いただけますよ。

こんにちは、いなほ工務店です。

世界最古の木造建築がある日本に馴染み深い「木の家」。
「木の家」と聞いて想像されるのは、どんなお家でしょうか。
床や天井、柱や梁がむき出しで、ナチュラルな印象を思い浮かべる方もいらっしゃれば、黒い梁が立派な日本家屋を思い浮かべる方など、さまざまかと思います。
「木の家」と一言で言っても、上記のようにナチュラルなものから重厚な日本家屋まで、全て「木の家」です。
鉄やコンクリート造りとは違い、木は形を容易に変えることができるため、住む人の好みに合わせてデザインは千差万別。

同じ「木の家」でも、各所に「無垢材」を使用するのが「いなほ流」です。
工業製品ではない無垢材は、日本古来より使われてきた材料で、廃盤等の心配がなくいつでも入手可能で、何より調質効果と風化を楽しめる素材です。

今回は弊社の施工事例を基に、木の家のデザインをお伝えしたいと思います。

1:木の選び方で印象を変える

木は同じように見えて全て違います。
フローリング一つとっても、材種の違いや、同じ材種でも節のあるなし、色味の違いや加工の違いで全然違うのでご紹介しますね。

まずは、節無しのフローリング(画像は桧の無節)です。

節無しと一言で言っても、材種によってお色味は様々ですし、同じ材種でも色味は一枚一枚違います。
節が無い分色味の違いは少し目立ちますが、白っぽい材と赤っぽい材が偏らないよう並べることで、ナチュラルですがスッキリとしたシンプルなイメージに仕上がります。

色の違いも工業製品ではないからこその良さですよね。

次は、節ありのフローリングです。
先ほどと同じ桧のフローリングですが節がある分無節と比べると少し安価となります。

節無しと比べよりナチュラルで、「木!」の印象が強く仕上がります。
節ありは、色味と共に、節の目立ち方も様々です。
節ありを選ぶ場合は、どの材種の節の出方が好きかしっかり見てみてくださいね。
それぞれ違いがあって面白いですよ。

次は、濃い色の材を採用した例です。
上の画像はウォールナットという家具等によく使われる少し硬い素材です。

上2枚とは違い、ナチュラルというよりはシックな雰囲気に仕上がります。
チラッと見えている造作キッチンも落ち着いた色やレンガタイルを使用することで、より重厚感のある空間を新築時から作れるのが、濃い色のフローリング材の特徴です。

節目を目立たせる加工「うづくり」を施したフローリングです。
上の画像は、杉の「うづくり」です。

木の表面を丁寧にこすることで、年輪を浮き上がらせています。
新築時から、経年変化を経たような雰囲気が楽しめます。

どれも同じ「木」ですが、何を選ぶかで印象は様々です。
どれを選んでも、体にやさしい自然素材という点に変わりがないのが、木でデザインする良さですね。

2:木の見せる分量で印象を変える

木造住宅は、構造自体が木です。
フローリングや階段だけでなく、柱も梁もすべて木。
どこまで見せるかで、印象が大きく変わります。

柱や梁は一切見せずに、要所要所で木を活かしたデザインの施工事例です。

ナチュラルでありながらもモダンな雰囲気や、遊び心のある雰囲気など。
木以外のデザインも楽しみやすいのが特徴です。
家具を1つ変えるだけでも、お部屋の雰囲気が大きく変わりますよ。

天井を白くしつつ、柱や梁の一部を見せるデザインです。

先ほどの事例に、梁や柱が少し見えているだけですが、印象が全く違いますよね。
こちらのお家のように、木の露出も楽しみつつ、デザイン性の高い造作キッチンやインテリアを取り入れたい場合は、隠すのではなく少しだけ見せると、木の家とインテリアや家具のバランスがとりやすくなります。

次は、木の家らしさが前面にでた、木組みを見せた施工事例です。

全てを大胆に見せることでデザイン性が高まります。
木の分量が多いどころか、壁を除いてほぼ「木」ですが、木材の色味を種類ごとに統一すれば、ごちゃごちゃした印象になりません。
木の家を存分に楽しみたい方にはお勧めですよ。

デザインとは少し違いますが、梁を利用してキャットウォークを作った施工事例です。

無垢の木そのままなので猫ちゃんの足にも優しく、梁の本数分行ける場所が増えるので、愛猫のストレス軽減にも一躍かう。
デザイン性と実用性を兼ね備えた、梁の有効活用法です。

3:造作家具でさらに暮らしやすく

フローリングと階段の木肌と、アイアンが印象的なこちらのお家。
壁や天井にはこばう紙を貼って白く仕上げています。
フローリングや階段・梁の色味に似た木材で、階段下に床下エアコンのボックスを造作しています。
絶対に必要なアイテムは、棚や机などその場所にあれば便利だなと思うものと合わせて造作すると、家族のライフスタイルを邪魔しないデザインに仕上げることができますよ。

壁の厚みを造作本棚にしたこちらのお家。

本来無駄になるスペースを、家族の好きに変えられるのが造作家具の良いところです。
その上、造作なら本棚が倒れる心配も一切ありません。
本棚やワークスペースなどは、造作家具として多くのお家で取り入れるアイテムですが、サイズが自由な分、自分たちに適したサイズを知ることが重要です。

以前のコラム「いい家を建てる為にできること」でお伝えしました、「イラッとノート」に使いやすいと思った家具のサイズや、逆に使いにくいと思った家具のサイズをメモっていくと造作家具のサイズを考える際にも役立つと思うので、ぜひ取り入れてみて下さいね。

さらにもう一歩、造作家具よりも踏み込んだのが、こちらのお家です。

この部屋はモデルハウスの主寝室ですが、机に必要なスペースと、ベッドに必要なスペース。
事前に両方を計算し、プラン建てを行いました。
机を造作し、スペースを最大限に活用することで、狭い土地でも快適なプランを実現することが可能です。

木の造作家具は、無駄なスペースの解消にも最適なので、家づくりを考える際にはどこまで造作にするか。 家づくり計画の中にしっかりと入れてくださいね。

4:プライベート空間を贅沢に楽しむ

家の中でも究極のプライベート空間と言えば浴室ではないでしょうか。
その浴室に檜を始めとした木材を取り入れることで、温泉宿に行かなくても檜風呂が楽しめます。
とても贅沢な時間ですよね。

こちらの写真は、檜風呂の檜よりも更に上の材、「青森ヒバ」を使用したハーフユニットバスです。
フルに木材を使用した浴室よりも、手入れが簡単なので、浴室も「木」にしたい方にはお勧めの形です。

5:家の周りにも木を使う

外壁やウッドデッキ、弊社では目隠しにも「木」を使用することがあります。
木は、家を個性的な印象に仕上げるだけでなく、緑と融合することで他にはないデザインに仕上がるのが特徴です。

1階を白、2階を黒のツートンの壁に、軒天とバルコニー・目隠しに木を使用したお家。

コンクリート壁と白黒のモダンな印象の中に、天然素材の木肌が美しく浮かびあがっています。
外壁に木材を取り入れると、現代的なデザインでありつつもどこか懐かしい、景色に溶け込みつつも個性的な家に仕上がります。

玄関ポーチと、バルコニーに木を使用した田能の家。

バルコニーは夏場、太陽光を遮るための緑のカーテンを作ることを想定しています。
見た目のデザイン性だけでなく、使い勝手と楽しさが共存する工夫ができることが、木の魅力の1つでもありますね。

家の外壁に杉板を使用した家です。
木張りの家は意外とメンテナンスが楽で、外壁材の杉の悪くなった所を簡単に補修が可能です。
但し軒を長くするなどして、直接雨がかかりにくくする工夫は必要です。

ちなみに、いなほ工務店の社屋も杉板張りですよ。

最後にご紹介するのは、リビングルームの延長として使える、縁側のようなウッドデッキです。

窓を開け放てば大きな空間が作れるので、日常生活だけでなく、バーベキューやホームパーティなど人が集まる非日常にも活用できます。
床板や天井の色味や素材を、外壁と一緒にデザインすることで統一感が出ますよ。

まとめ

今回は、「木の家」のデザインについてお伝えさせていただきましたが、「木の家」というとお手入れを気にされる方も多くいらっしゃいます。

以前のコラムで無垢材のワックスに触れましたが、無垢材を使用していればお手入れは、乾拭きや硬く絞った雑巾で水拭きすればOKです。
傷や汚れが付いた場合も、合板とは違うのでサンドペーパーで気になる箇所を削ったり、アイロンを当てることで目立たなくさせることが可能です。

生活の中で必要な普段のお掃除を重ねることで、時間の経過とともに味のある雰囲気へと変化していくのが「木の家」の良いところ。

「木の家」を建てよう!と思ったら、家族みんなでどんなデザインが良いか、どんな空間で暮らしたいのかじっくり考えてみてくださいね。

先日畳コーナーについてのコラムで、小上がりについて詳しくはまたの機会にとお伝えしておりました。
畳コーナーでも、いくつかの事例で小上がりになっていたものがあるように、小上がりというと畳コーナーのイメージがあるようです。
弊社でも、畳じゃなくても大丈夫ですか?とご相談をいただいたこともあります。

今回は、そんな小上がりについて、設置のメリットやデメリット等をお伝えさせていただきます。

そもそも小上がりとは?

小上がりとは、段差を作ることでお部屋の中にもう1つ、小さな空間を作るような間取りを指します。
リビングの一角に設けることが一般的で、多くの場合畳を貼って和のスペースにすることが多いようです。
小上がりにすることで、洋風のインテリアの中でも違和感なく和を取り入れることができることから、癒しのスペースとしても人気です。

小上がりにすることで、より区切られた空間になることから、客間やお子さんの遊びや勉強スペースとして取り入れる方も多いのが特徴です。

小上がりのメリット

小上がりのメリットは大きく分けて下記の3つです。

1:収納スペースができる
2:くつろぎスペースとして使える
3:空間に奥行きが生まれ、空間を区切ることで用途が増える

では、それぞれ詳しくお伝えさせていただきます。

1:収納スペースができる

フラットな床とは違い、小上がりにすることで段差部分を収納にすることができます。
壁に収納スペースを設けると部屋が狭くなりますが、小上がりなら部屋を広さを変えずに収納を増やすことが可能です。

小上がりユニットが収納用家具として売られている点を見ても、収納を目的としていることが分かります。

引き出しタイプなら奥行きが長く取り出しにくい印象ですが、かさばるものや大きなもの等。使用頻度は低くとも必要なものを人目につかない場所へ収納できるのが小上がりの最大のメリットと言えます。

収納方法は、引き出しタイプの他、小上がりの床がスライドするタイプや、外せるタイプ等様々です。
収納方法の選び方は、暮らし方やプランから一番使いやすいタイプを選ぶのが良いかと思います。


※小上がりユニット製品。写真はアマゾンからお借りしました。


2:くつろぎスペースとして使える

リビングはフローリングでも、小上がりを畳敷きやラグ敷きにすると、そのまま寝転んでベッド代わりにしたり、大きなソファーとしてくつろぎのスペースにすることも可能です。
リビングに小上がりを設けた場合、リビングとは床の高さが違うので、リビングからのほこりやゴミが入りにくいというポイントもあります。
そのような点からも、フラットな床にそのまま寝転ぶことに抵抗がある方も、一段高い小上がりだったら大丈夫という方も多いのではないでしょうか。

お子さんのお昼寝スペースとしても、リビングで行う家事やリモートワークの最中でも目が届くので便利に使えますよ。


3:空間に奥行きが生まれ、空間を区切ることで用途が増える

小上がりには奥行きを生み、さりげなく空間を区切る効果があります。
その効果を利用して、部屋の用途を増やすことができるのが小上がりのメリットです。
他の場所とは床面の高さがそもそも違うため、小上がりを造るだけで立体的な空間になるという特徴があります。
床面が続いていないという事から、床材を変えたり壁の色を変えるのも違和感がなく、よりメリハリのあるおしゃれな空間がつくりやすいのが特徴です。

一続きの空間だけれども、区切られているというポイントを活かし、お客様用の寝室として使われることもあります。
この場合は、間仕切りがあると更に便利です。

小上がりのデメリット

小上がりのメリットをお伝えさせていただきましたが、もちろんデメリットもあります。
デメリットも大きく分けて3つありますので、こちらも詳しくお伝えさせていただきます。

1:バリアフリーに向いていない

小上がりはそもそも、部屋の中に設ける段差です。
家の中の段差をなくすバリアフリーとは、相性が合いません。

足腰の衰えが気になったり、家の中の些細な段差でも転倒が気になる。
段の上り下りが負担だという方には、階段よりも段差が大きい小上がりは、出入りの時に足を取られてしまうリスクが生じます。

ロボット掃除機を使用されている場合、ロボット掃除機はもちろん小上がりには登れません。
小上がりは小上がりで掃除をする必要もあります。


2:部屋が狭く見える

小上がりを造る場所やリビングの広さ、天井の高さによっては部屋全体が狭い印象になってしまう事もデメリットの1つです。

何もない状態だと広く見えたお部屋。
家具を置いたらあれ?と想像以上に狭く感じたり、逆に家具が大きく感じられた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
小上がりも同じような作用を覚えさせることがあります。

せっかくのリビングを狭く感じさせないためにも、事前の確認とイメージが非常に重要なので、丁寧な打ち合わせを行う必要があります。


3:天井が低く圧迫感がある

小上がりは床面を高くするため、天井が低く感じられどうしても圧迫感が出てしまいます。
小上がりの高さにもよりますが、背の高い方は頭をぶつけそうになることも。

天井までの高さが通常とは違うため、サイズや高さなど、家具選びにも注意が必要です。

小上がりのサイズ感について

小上がりを考える時に大切なのは、広さと高さです。

小上がりの広さとして人気なのは4.5畳だそうです。
3畳だと狭すぎる、6畳だと広すぎてもったいないという事から、4.5畳がちょうどいいサイズと言われていますが、広さについては使い方をどうするか。
暮らしの中でどう使うかでベストが変わってくるかと思います。

例えば、ご夫婦のご両親やご友人が頻繁に泊まりに来られるお家なら、広めにとっておくことで複数人での宿泊にも対応できますし、寝起きや着替えといった人の目線が気になる行動が全て部屋の中で完結しやすくなります。

逆に、お子さんの遊び場やちょっとした休憩の他、家事スペースとして利用するのであれば、3畳でも十分な広さと言えます。

小上がりの高さとしては、20㎝、または30㎝と言われています。
20㎝は階段と同じくらいの高さになるので、上り下りしやすい印象です。
しかし、高さをベンチ代わりにしたり、収納スペースとして使う場合は、低いと感じる高さでもあります。

30cmの段差は、階段幅と比べて非常に高く上り下りしにくい印象ですが、座りやすさや収納スペースとしての使いやすさは勝ります。

小上がりの間仕切りについて

畳コーナーでもお伝えしましたが、間仕切りをどうするかは小上がりに欠かせないポイントです。
リビングの延長線として小上がりを作りたい場合、間仕切りが無いほうが解放感や奥行きが感じられます。

しかし、客間としての使用を考えていたり、よりプライベートな空間としてリビング横に作りたい場合は、完全に締め切ることのできる間仕切りがあるほうが良いと言えます。

小上がりの施工事例

かなり大きい空間なので、小上がりのように少しの段差を設けることで、空間を区切っている事例です。
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リノベーションの事例です。
リビングに設けることで、よりリラックスできる空間へと仕上がりました。
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畳コーナーでも紹介させていただきました、元モデルハウスです。
小上がりの段差を活かし、カウンターテーブルを設置しています。
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畳コーナーでもご紹介させていただきましたこちらのお家。
小上がりは引き出しタイプの収納にされています。
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マンションのリノベーション事例です。
LDKと他の空間に少しの段差を設けることで、視界を遮らずに空間を仕切ることが可能になります。
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畳コーナーとしての小上がりです。 押し入れや床の間を設けることで、和室としての機能も十分備わっており、お客様が泊まって行かれ場合も快適に過ごしていただける余裕があります。
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こちらの施工事例は小上がりのメリットを詰め込んだ事例です。
3畳+階段へとつながる小さなスペースですが、畳敷きの小上がりにすることで踊り場が無駄になりません。 畳の下に収納を作ることで、よりリビングをスッキリ使いやすくすることが可能です。
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まとめ

いつもいつも同じことを書いてしまっておりますが、家ほど人によって違う。
暮らし方によって違うものはないと思っています。
そして、ちょっと違ったから他のものに買い替えることがほぼ無理なのも、家ならではの特徴ですよね。

そんな家だからこそ大切なのは、自分たちの暮らしをしっかりと見た上でどうしたいのか考えることです。

例えば、ご両親が頻繁に泊まりに来られるにも関わらず、小上がりが3畳しかなかった・・・。
これでは、二人が同時に就寝するのは難しく、荷物置き場にしかなりません。
せっかく作った小上がりをもう少し広めにとっておけば、寝てもらう場所の確保に悩まなくて済んだものを、わざわざ使っている部屋を開ける必要が出たり、リビングで寝泊まりしてもらうことになりかねません。


リビングに布団を敷く様子

「今流行り」「人が良いと言っていた」ではなく、どんなことも自分たちの暮らしとしっかり向き合ったうえで、プランを考える際に落とし込んでもらえるよう伝えることが大切です。
注文住宅の良いところは、自分たちの暮らしを反映できるところです。
こんなにいろいろ伝えたら嫌がられるかも?とは考えずに、ぜひしっかり伝えてくださいね。
弊社スタッフのことしか分かりませんが、暮らしやすい家を常に考えるいるスタッフにとって、暮らし方を教えてもらえることは嬉しいの一言に尽きますよ。

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