冬と木の家

2025/12/13 | お家のこと 自然素材のこと TOPICS

こんにちは、木の家が大好きないなほ工務店です。
今年も急に寒さが厳しくなり、秋が年々短くなっている気がします。
そこで今回は、冬と木の家をテーマに、冬だからこその木の家のメリットをお伝えいたします。

木の家の今昔

今も昔も、一般的な木の家は在来工法という工法で建てられています。
※戦前の住宅は伝統工法で建てられていることもあります。
弊社のお家も同じく、ほぼすべてのお家を在来工法で建てさせていただいております。
そんな木の家の印象を伺うと「寒い」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

今放送中の朝ドラ「ばけばけ」でも、「日本の家は寒い」「地獄」と小泉八雲役のヘブン先生が言う程、この時代でさえ海外の住宅は暖かく日本の木造住宅は寒かったようです。

しかし、「木の家は寒い」という印象。
実は現代において大きく変わってきています。

木の家が寒かったのは建築技術が未発達であったためにできた住宅の隙間から入る隙間風や、断熱材の性能不足が原因だったからです。
この点を改善したお家が、弊社も建てている高断熱高気密住宅です。
高断熱高気密住宅は、冬でも暖かく裸足で過ごせると評判の「暖かい」お家です。

冬に感じる木の家のメリット

そもそも木は、家を建てる際に使用する材の中でも、断熱性に優れた素材の1つです。
特に弊社が愛用している天然の木材(以降無垢材と言う)の場合、根から吸い上げた水や光合成した有機物を循環する管を持っており、乾燥させるとその管が空洞になることで、空気の層が自然とできます。
この空気の層が熱を遮断してくれるので、無垢材そのものの断熱性が高くなるのです。
無垢のフローリングは、冬場裸足で歩いても冷たさを感じないと言われるのはこれが理由です。

更に無垢材は、合板やコンクリートや金属と比較しても熱伝導性が低く、外気の影響を受けにくいという特徴があります。
雪平鍋の持ち手をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
鍋本来が炎で熱くなっていても、持ち手である木はあまり熱を帯びておらず、素手で持てるのは皆さんご存じなのでは無いでしょうか。
このように木は、火で熱せられた金属の熱でさえ通さないという性質をもっています。

そのため、外気の影響を受けにくい木を使用した家は本来快適な室温を保てるはずであるにもかかわらず、寒さを感じるのは木のせいではなく建て方に原因があると言えるのです。

更に木は調湿機能という優れた機能を持っています。
調湿機能とはその名の通り、湿度をコントロールしてくれる機能です。
湿度が高い時には空気中の湿気を吸い込み、乾燥している時には湿気を放出してくれます。
この機能は先にも記載した、木の中の空気層が湿気を吸ったり吐いたりすることで可能となっているため、無垢の木の家ではいつも湿度を保って快適に過ごすことができるのです。
過乾燥になりがちな冬、木の家はそもそも過乾燥になりにくいのですが、加湿器を掛け過ぎなければ、木が余分な湿気を吸ってくれるのでカビや結露を防いでくれる効果もあります。

木の家をさらに快適にできる床下エアコン

無垢材ならではの冬の快適性能アップに、床下エアコンと言う設備があります。
床下エアコンは、名前や設備という言い方をすると大げさに感じるほど簡単な設備であり、エアコンの吹き出し口を床下に向けて設置するだけのものになります。
設備を設置するのに大げさな工事がいるわけではなく、専用の業者が必要なわけでもない床下エアコン。
エアコンも家電量販店で購入できるものが使用されているため、最近多くの会社さんで見かけるようになってきました。

しかし、簡単な設備に見える反面、床下エアコンはリフォームやリノベーションではなかなか取り付けることが叶わない設備でもあるほど、プランの計画段階から意識して設計を行う必要がある設備なのです。

理由は、エアコンが正しく活動するためにはいくつもの重要なポイントがあるためです。
例えば、そもそも断熱や気密が乏しい、昔の木の家ではエアコンの暖気が簡単に外に出てしまうためエアコン一台じゃ絶対にぬくもりません。
各部屋にエアコンが設置されている光景、皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか。

その上で、1台のエアコンで家全体を暖めるとなると、正しく稼働するための給気と排気が重要になります。
エアコンが空気を吸って、吸った空気を温めて吐き出す機械である以上、給気がしづらい場所への設置では成り立ちませんし、暖かい排気が床全体を暖めるためには、床下の基礎も排気の流れを計算したものでなければならないからです。
その為、「とりあえず取り付けてみました」という、形だけの床下エアコンの場合、機能しないことも多いのが実情です。

木の家での冬の暮らしを更に快適にしてくれる床下エアコンを採用される場合は、必ず床下エアコンの施工実績を確認することを怠らないのは勿論、体感できるイベントがあれば積極的に参加するのを忘れないでくださいね。

まとめ

先日大阪梅田にて、「ミラツグ」というイベントが開催されました。
ミラツグとは、未来へつなぐ工務店の会と言って、静岡県浜松市で発足した工務店が集まって開催する住宅相談会です。
この度、この会が関西でも発足しました。
初期メンバーは弊社も含めた、工務店9社です。

梅田で行われた第1回目の相談会には多くのお客様にご来場いただきました。
初回にも関わらず、2日間で40組の方に参加いただけ、想定外の喜びがありました。

ただ、盛況のうちに終わったのですが、お客様にとって工務店に直接質問することはハードルが高いのだという事を実感する2日間でもありました。

家づくりと一言で言っても、どこに聞けば良いのか、どこに相談すればよいのか。
相談してしまうと、そこで建てなくてはいけないのか。
営業電話がひっきりなしにかかってくるのではないか等々。
家を建てるという行為は、何度もできることではなく、ほとんどの方は一生に一度のことだと思います。
人生において経験が無い上、必要となる額は普段見ることも無い金額であるため、色々と悩みと不安が尽きないのは当然だと思います。

だからこそ私たちは、お施主さんの抱える不安を忘れることなく、良い家とは何か、お施主さんの暮らしにあった心地いい家は何を指すのかなど、自分たちの想いや考え方の他、技術など様々な方向や視点から正しい情報を発信していくことの重要性を実感し、足りないことに反省した日でもありました。
今回のコラムも、その反省の1つです。
これからはもっと小さなテーマごとにお伝えしたり、床下エアコンを始めとして技術や設備、素材についても気を付ける点や見るべき点を簡単におつたえしていければと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

次回は2月に開催予定です。
ミラツグのサイトは下記からご覧いただけます。
開催日が決まり次第アップされますので、直接問い合わせは怖いな、不安だなと思われた方は、是非お気軽にミラツグにご来場ください。

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