阪神間で土地探しをするために大切なポイント
2022/01/06 | 土地のこと TOPICS阪神間で注文住宅を建てよう!と思うと、多くの方が家を建てる会社を選ぶと共に、土地探しも行う必要があるそうです。
というのも、兵庫県の中部や北部では、もともと土地を持っておられる方が多く、すでにある土地のどこに建てようかという話になるそうですが、阪神間は近畿でも古くから人気の住宅エリア。
そのため先祖代々引き継がれた土地が少なく、引っ越してこられる方も多いため、日ごろから住宅用の土地が足りていないのが実情です。
注文住宅は、土地が無ければ建てられません。
価格面・条件面でなかなか理想の土地に出会うのが難しい阪神間で、どうすれば「好き」な暮らしを実現できる土地が見つかるのか。
今回のコラムでは、人気エリアだからこそ大切にしてほしい土地探しのポイントをお伝えいたします。
土地探しの方法
現在、土地を探す方法は大きく分けて4つあります。
1.インターネットで探す
2.不動産屋に相談する
3.工務店などの建築会社に相談する
4.チラシや看板が出ている売地を自分で探す
インターネットで探すのは、近年最も主流になった探し方ですが、たくさんの情報を見ることができると同時に、サイトごとに情報量に差があります。
それだけ、全ての情報がインターネットに掲載されるわけではないという事です。
ネットに載っていない土地もあるという事をふまえて、ネットで情報を探しつつ、他の方法も同時進行するのが大切です。
特に、売地がなかなか出てこない阪神間では、インターネットに載る前に売れてしまう土地が多いのも事実です。
インターネットにある情報が全てだとは思わず、住みたいエリアの不動産屋や、建築を依頼したい会社に相談してくださいね。
1:暮らしをイメージしてみよう
土地を探すとひと言で言っても、価格だけを見たりエリアだけを見てもあまり意味がありません。
どんな暮らしがしたいのか。
どういったライフタイルなのか。
自分たちの望をまずは知ることがとても大切です。
土地を買い、家を建てる。という事は、自分たちの今後の人生。暮らし続ける場所を決めるという事です。
これから先の長い時間、どのような生活を送りたいのか。
例えば、家族は何人か。働き方はどうか等。
先のことなんて分からない!という方もいらっしゃるかと思いますが、土地と家は一生に一度といわれるほど大きな買い物です。
しっかりと将来どう暮らしたいのかイメージして、その生活を実現するための家はどんな場所に建てるのか整理することが大切です。
その際に大切なことは、実現したいことをしっかりとイメージすることです。
しっかりとイメージできれば、土地を見に行った時にも、自分たちの暮らし方に合うかどうか判断しやすくなります。
そして、実現したいことには必ず優先順位をつけ、必要条件かどうか見極めることも大切です。
例えば・・・「お子さんのために広い庭が欲しい」という思いと、「夫婦二人とも車通勤必須」という現実。
土地代が高く広い土地を望むのが難しい阪神間の特に利便性の良いエリアでは、広い庭と2台分の駐車場の両立はとても難しいのが実際のところです。
そうすると・・・庭を造るために駐車場を1台分にし、他で1台分を借りる。というのは、金銭的にあまりにももったいない考え方であり、現実的では無いため庭を諦める方がほとんどだと思います。
※駐車場のイメージ(施工事例ではありません)
ですが、お子さんのことを考えた場合の優先順位は庭だけど、必要条件を考えると駐車場2台分は欠かせない。
どちらも欠かせない、両立したい!と思った場合は、駅から少し離れた場所、駅からバスを利用するエリアに土地を探すのも一つの方法です。
利便性の良い土地は、それだけ価格も上がるため広い土地は望みにくいですが、車生活だからこそそれほど駅近にこだわらなくてもよいかもしれません。
特に阪神間は、電車だけでもJR・阪急・阪神の3つの鉄道が走っている上、各駅からのバス路線も非常に発達しているので、駅のすぐそばではないからと言って、検討外にしてしまうにはもったいないエリアも多々あります。
暮らし方をイメージし、優先順位と必要条件を上げてみると、住みたい市の中のどのエリアで土地を探せばいいのか見えてきますよ。
2:予算をしっかり計算しよう
土地を買うにも家を建てるにも。
必要なのはお金です。
自分たちの収入の場合、幾らぐらいの土地と家が購入可能なのか計算する必要があります。
その際に大切なことは、家は建てれば終わりではありませんし、家はあくまで家族が楽しく暮らしていくための場所であると認識することです。
土地と家+お子さんがいらっしゃる場合は教育資金はどれぐらい必要か、自分たちの老後にはどれぐらいのお金が必要なのか把握することが大切です。
厚生労働省が出している教育費のデータなどを参考に、自分で計算することもできますが、より正確なシミュレーションをされたい方は、お金のプロ、ファイナンシャルプランナーに依頼されるのもおすすめです。
但し一点注意してほしいのは、銀行や不動産会社で提示される「とても無理をすればこのぐらいの価格迄OK」という言葉を容易に信じてしまうということ。
無理をし続けるのはとても大変な事です。
土地や家は、普段接することの無い大きな金額が飛び交う分、徐々に金銭感覚がマヒしてきます。一生に一度のことだから「これぐらい」「これぐらい」と、理想を詰め込んでいる間に、無理をすれば何とかなるかもしれない・・・という非常にリスクの高い価格に達してしまう事はよくあることです。
大きな金額が飛び交うからこそ、購入を考える土地や建てたい家に、本当にその条件は必要条件なのか。譲れない条件なのか、しっかりと考えた予算組を行う事を大切にしてくださいね。
3:歩いてみよう
ライフスタイルをイメージし、優先順位や必要条件が決まり、予算が判明した方は、だいたい希望エリアが絞り込めてきます。
「この市のこのエリアだったら家を建てられるな」というくらいにイメージが固まった場合は、ぜひ希望エリアを歩いてみてください。
歩いてみると街の雰囲気が分かりより生活をイメージしやすくなるだけでなく、たまに建売業者がほとんど宣伝せずに、看板やのぼりだけを出している土地や、空き地が見つかることがあります。
ここはどうなっているのかな?と気になった場合は、相談している不動産屋や建築を依頼したい会社に聞いてみるのも、良い土地に出会える一つの方法です。
※阪神間-宝塚の遊歩道
まとめ
なかなか希望の土地に出会えない阪神間。
人気の土地には人気の理由が。
売れない土地には売れない理由があります。
どうしても条件にあった土地が見つからない、価格オーバーばかりという場合は、駅から少し離れているにもかかわらず、人気のあるエリアをチェックしてみるのもおすすめです。
全く検討外のエリアでなければ、現地に足を運んでみることで、人気の理由「多くの人に選ばれる理由」が見えてくることもありますよ。