失敗しない土地探し

2021/03/20 | お金のこと 土地のこと

弊社には土地探しからご相談くださるお客様が多くいらっしゃいます。
そのなかには、土地を持っていない為に工務店に相談しづらいと考えられるお客様もいらっしゃり、そのたびに「そんなことないですよ」「家づくりと土地探し、同時進行で良いんですよ!」とお伝えしています。

なぜそうお伝えするのか。
今回は、土地を持っていない場合、先に探したほうがいいのか。家を建てたい!と考える会社と探したほうがいいのか、暮らし方から家づくりを行う会社としての考えをお伝えさせていただきます。

整地された分譲地

※分譲中の土地のイメージ写真

土地を探すためにそもそも必要なことは何?

土地を探すためには、まずどの程度の土地が必要かを把握する必要があります。
家族の人数や暮らし方、駐車場や庭の有無など。
必要な広さが分からないままやみくもに探しても、良い土地に出会えることはあまりありません。
この時は、立地や駅から徒歩何分などの環境条件はあまり考えないほうが良いでしょう。

できるなら、建てたいなと思う会社に一度仮プランの作成を依頼して、家にどの程度の広さが必要か、家族でどんな暮らし方がしたいのか知ってください。
「プラン」という形になることで、頭の中が整理され、探したい土地のイメージもしやすくなりますし、住宅取得のための総予算が明確になりますよ。

予算を考えよう

土地と家に総額どれぐらいの予算を掛けられるのか、丁寧に考える必要があります。
だいたいこれぐらい・・・と考えていると、予定以上のローンを組んでしまう事が多々あります。
無理なローンは、生活を苦しめることになるので、ここは冷静に地に足の着いた予算の考え方が重要です。
忘れてはいけないのは、家を手にするときに発生するお金は、土地代と建築費だけではないという事。
諸費用や手数料、税金など、対象が大きい分多くのお金がかかります。
これも含めて計算することを忘れないでくださいね。

総額の予算が決まれば次は、建物と土地の費用を考えます。

土地と建物の予算配分

一例として、総予算5500万円の考え方をお伝えしますね。

総予算5500万円を、土地と建物半分で考えた場合。

土地が2500万円。建物が2500万円と考えてください。
地域にもよりますが、大きな土地や駅近の土地はなかなか難しくなるかと思います。が、不便では無い土地で、予算を考えながら暮らし方を考えた家が建てられる予算配分となります。


土地代が4000万円。建物や諸経費をすべて残りで賄った場合。

この予算配分では、立地だけを考えた場合の家の建て方になります。
「ローコストビルダーで建ててください」とお伝えするしかありません。


逆に家を4000万円。残りで土地を探したい場合。

かなり理想に近い家が建てられると思いますが、とても不便な地域またはかなりの狭小地を探すことになります。


このように、何に重きを置くかで土地を探す範囲が大きく変わっていきます。
利便性をとるのか、快適性をとるのか、好きな建物をとるのか。

土地探しにも、暮らし方は大きくかかわってくるので、自分たちはどういう暮らし方がしたいのかをじっくりと考えてくださいね。

土地探しも、建築会社選びも。どちらも失敗しない秘訣は、「暮らし方」をしっかり考えることです。

工務店と一緒に土地探しをおススメするわけ

始めにお伝えした、「プランを考えることで予算や暮らし方が明確になり、土地が探しやすくなる。」という事ももちろん、工務店と一緒に土地探しをお勧めする理由の1つです。
が、 もう1つとても大切な理由があります。

それは、土地探しには怖い落とし穴があるという事です。

「この土地安くていいな」と思う土地の情報を見たことはありませんか?
気になってチラッと情報を見て、後日見てもまだ情報が載っている。土地を探していると、こんな経験をされたことがある方は大勢いらっしゃるんじゃないでしょうか。

誰が見ても「安い」と感じるのに売れない土地。
これは、家を建てる土地として使用できるようにするためには、「お金」がかかる土地だからです。
上下水の引き込みや造成費、地盤改良に何千万円も必要になる土地は多く売られています。

100坪2500万円の地域で、その土地は100坪1800万円。
「安い!」と思いますよね。でも・・・家を建てる為に必須な造成費に1000万かかったら・・・。いかがでしょうか。
通常価格の土地よりも、高い土地を購入したことになりますよね。

更なるお金がかかる土地の要件とは

1:上下水道や電気・ガスなどの引き込みが無い

生活に絶対的に必要な、ライフラインの工事が一から必要になる場合。
引き込み工事の距離に応じて工事代金がかかります。

2:土地の造成が必要

家が建てられるように土地の形状や質を変えることで、主に土地の傾斜や凹凸をなくすために、機械を使って掘削したり盛土したりする作業をいいます。

整地費・伐採・抜根費・地盤改良費・土盛費・土止費の5種類があります。

3:土地の地盤改良が必要

造成費に含まれる1つですが、阪神淡路大震災に見舞われた地域では、想定外に必要となるケースがあります。

4:古家が建っている

土地(古家付)となっている土地を購入した場合、解体工事が必要です。ここ数年、解体費用の値上がりが続いています。
事前にどれぐらいの費用が必要となるか見積もってから、購入を決める必要があります。

上下水や電気・ガスの引き込みの有無は、ほとんどの場合、土地の販売情報に「上下水道無し」のように「無い」という情報が書かれています。
古家付の土地は見れば簡単に分かりますので、価格交渉の場に古家の解体費用について提示することも可能です。
しかし、土地の造成については書かれてもいませんし、見ても分からない場合がほとんどです。

荒れ地であれば、造成に含まれる「伐採」「伐根」が必要なのは一目で分かりますが、「整地費」「地盤改良費」「土盛費」「土止費」は素人の方が判断するのはとても難しいことです。

書いてないという事は、自分たちが気にせず家を建てられるなら造成しなくてもいいんじゃないの?と考えられるかもしれませんが、それは違います。
そういった土地は、造成しなければ建築許可が下りず家は建てられません。

建築地の造成工事中の様子

※造成工事中の様子

「安い!」と思うのに「なかなか売れない土地」として残っていれば、「売れない理由があるんだな・・・」と分かりやすくて良いのですが、そういう場合ばかりではありません。
普通の住宅地の中にも、一見とても条件の良い土地で造成が必要な土地は多く売られているのです。

特に阪神淡路大震災で大きな被害を受けた阪神間には、普通に家が建っていた土地を買ったのにも関わらず、古家を取り壊した後に地盤改良が必要なケースがあります。

空き家を壊した更地でも造成工事が必要なケースも

※古家付の土地を購入したにも関わらず造成工事が必要なケースも

土地を買ったものの、造成が必要だったからと言って簡単に手放せるものではありません。
そのため、大規模な造成が必要な土地を知らずに購入してしまった方は、家の建築費を削るしかない、または更なるローンで予算を増やすしかないのです。

最後に、土地には各行政により、その土地、土地に規制があります。
例えば建蔽率や容積率、道路の種別により余分な費用がかかったり、外壁後退や風致地区の規制、北側斜線制限等により土地が広くても小さな建物しか建築できなかったりもします。

素人では見分けにくいこんな落とし穴を避けるためにも、土地探しは工務店と行う事を私たちはおすすめしています。

不動産は扱っている会社が別であっても、ご購入前にご相談さえいただければ、適切な予算とその土地のメリットデメリットをお伝えすることが可能です。

家は大きな買い物です。
丁寧に調べて、プロに相談してから決めても遅くはありません。

この土地どうかな?と思ったら、建築を考えている会社にぜひ相談してください。

土地はまだ全然決まってないけど、建てたい会社は何となく決まっている。そんな方は、ぜひその会社に相談して土地を一緒に探してくださいね。
回り道のようですが、実は一番「暮らし」にあった家が建てられる方法ですよ。

※段ボールハウスで眠る我が家に来たばかりの栗(いなほ工務店代表本の愛猫)

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