2階建てリビングのメリット・デメリット

2023/02/08 | TOPICS

こんにちは、いなほ工務店です。
阪神間でも雪がちらつく日が続いていますが、いきなり3月上旬の暖かさと言われる日もあり…。(体感は非常に寒かったですが…。)
体に厳しい日が続きますね。
電気代、ガス代の高騰もニュースになっている中、前回はインフラに頼らない暖房器具として、薪ストーブについてご案内させていただきました。
今回は、狭小地でも太陽のエネルギーを有効活用できる、2階リビングについてお伝えいたします。

2階リビングとは?

2階リビングとは、読んで字のごとく。リビングが2階にある、プラン(間取り)のことです。
昔の住宅は1階にLDKを設け、2階に各居室を設けるのが一般的でした。
しかし近年は、2階リビングの住宅も増え、弊社のモデルハウスも2階リビングを採用しています。
また、利便性の良い地域などでは、3階建てが増えたことから3階建ての2階をリビングとして採用されるプランも多くあります。

2階リビングのメリット

・日当たりが良い

第一のメリットとしてあげたいのが、日当たりと眺望の良さです。
一戸の家を考えたとき、1階と2階。日が当たる時間が長いのはやはり2階です。
弊社のある阪神間では特に多い狭小地の場合、1階ではそもそもあまり日が入らず、一日中電気をつける必要があるというお家も少なくありません。
そのため、2階にリビングを作るのは、明るさと暖かさの両面から見ても、日当たりの良さを最大限に生かす方法として最適とも言えるのです。
日中あまり使うことの少ない居室(寝室)を1階にすることで、部屋の使い方と共に電気の使い方にも無駄がなくなります。

・プライバシーが守れる

1階でプライバシーをしっかり守ろうとする場合、諦めなくてはいけないのが解放感です。
通行人やご近所の目を避けるために塀を作る必要がありますし、大きく窓をとるのも、プライバシー確保の観点から行くと至難の業です。
しかし、2階リビングなら大きな窓をとっても通行人を気にする必要はありません。
もちろん窓にへばりつくように何かをしていると、見られる可能性はありますが・・・通常の生活なら、なかなか通行人やご近所の目に触れることはないと考えています。

特に、狭小地に建つ家の場合、住宅が密集しており隣家や道路との距離も非常に近いため、より外からの視線が気になることも多くなります。
見られているのではと気になりながらでは、せっかくリビングにいても落ち着かないですよね。
その点、2階リビングなら近隣を気にせず過ごすことができます。

・眺望が良くなる

一階では望めない眺望も、2階なら近隣の隙間をぬって眺望が得られる土地は多くあります。
弊社が得意とする、土地を読んで家を建てるという点が、窓の配置一つとっても、太陽光と眺望と。両方得られるのはどこか、計算してからプランニングすることができるのが、2階リビングの良い点です。

・耐震性もよくなる

リビングはできるだけ広く取りたいものですよね。
1階にリビングを設ける場合、居室をいくつか設ける場合と比べて、柱や壁などが少なくなる傾向があるようです。

しかし、1階のリビングを2階に設けることで、1階は必然的に居室が多くなり、柱や壁が増えることで家の構造が、よりしっかりすると考えられるのです。

・吹き抜けや高い天井が望める

先日の薪ストーブのコラムで、暖炉が生まれた理由は12世紀ごろからヨーロッパで2階建てが増えたからと言われているとお伝えしました。
それと同じく、1階リビングの天井を高くしようとすると吹き抜けを作るしか方法はありませんが、2階をリビングにすると、天井の自由度が格段に上がります。

狭小地では特に重要になる屋根の勾配を利用して、吹き抜けを作ったりすることで、リビングをより開放的に、広く見せることができます。

・ロフトを設置することもできる

天井が高くなると、吹き抜けと共に考えられるのがロフトです。
物置になりがちと言われるロフトですが、リビングに設置すれば収納が増えよりスッキリとした空間が望めるようになります。
家族みんなが使う、季節外のものはリビングのロフトへ。と、決めておけばどこになおしたか悩むこともなく、便利な使い方ができるのでお勧めです。

2階リビングのデメリット

・居室の配置が難しい

2階にリビングを配置することで、1階が居室となります。
そのため、寝室だけでなくお子さんがいらっしゃる場合、子ども部屋も1階に配置されるプランが多く、保護者がリビングにいるとお子さんの様子が分かりにくいという欠点があります。
玄関からそのまま自室に入れるため、帰宅に気が付かない。同じく、外出にも気が付かないということも。
2階リビングを採用する際は、居室。特に子供部屋の位置について、慎重に検討する必要があるかと思います。

・階段の上り下りが必須になる

1階リビングならば必須ではない階段の上り下りも、2階をリビングにすることで、必然的に階段の上り下りが増えてしまいます。
特に、家事をする人が受ける負担は大きく、買い物から帰宅した際の荷物運びが、重労働になることもあります。

歳をとったり、介護を必要とするようになった場合も、階段の上り下りが課題になることもあります。
そのため、2階にリビングを配置する際には、長期的なプランでしっかりと動線を計画する必要がありそうです。

・水回りの工事費アップの懸念も

1階にリビングを設ける場合には考える必要もなかったことの一つに、水回りをどうする?という点があります。
というのも、2階にリビングを設置し、家事動線を考えるなら洗面所や浴室、洗濯機もまとめて2階の方が便利だと考えられる方が多いかと思います。
そのため、2階に水回りをすべて持ってくる場合、浴槽にお湯を張った時の重さも計算に加える必要があります。
それと共に、1階と2階それぞれのフロアで給排水工事を行う必要があり、1階に水回りをまとめた場合と比べ費用が上がる傾向にあります。

・広い土地にはメリットが少なくなる

狭小地に建つ家ならメリットとなるプライバシーの保護も、日差しの取り込みも。
広い土地の場合、家を建てる場所をしっかりと考えることで、上記が悩みではなくなることが多々あります。

広い土地の場合、建蔽率の関係で庭が持てることがほとんどです。
庭の使い勝手も、1階リビングの方が利便性が良いため、広い土地の場合2階にリビングを配置するのは、景色が素晴らしいといった特徴的な土地を除き、メリットは少なくなる傾向があります。

・暑さ寒さが厳しくなることも

これは2階リビングに限らずですが、断熱工事がしっかりと適切に行われていない住宅において、2階が受ける外気の影響は1階と比べても強くなります。

特に、日当たりが良いということは、逆に言うと暑さを取り込むということです。
住宅の性能一つで、2階が約熱になる危険も含んでいるということを忘れないでくださいね。

暑さに弱いペットと一緒に暮らしている方、日中の在宅率が高い方は、2階リビングの住宅性能には特に注意が必要です。

2階リビングの施工事例

パインフローリングと薪ストーブの家

2階の窓からは大阪湾まで見渡せる立地を生かし、2階リビングを採用されました。
もともと広いLDKが高さのある天井と相まって、開放感あふれる空間として仕上がりました。
薪ストーブも設置し、理想とされていた「火を見る生活」が実現できた事例です。

施工事例はこちら

大きなロフトのある狭小住宅

タイトルにもある通り、大きなロフトを設けた2階リビングの施工事例です。
日差しを取得できる2階にLDKを設け、スケルトン階段と手すりはすべてアイアン性にすることで、1階まで光が落ちるプランになっています。
リビング上の大きなロフトは、収納とプライベートの空間を兼ねた作りにしました。

施工事例はこちら

形がユニークな3階建住宅

限られた土地に、暮らしやすさと快適性・デザイン性を詰め込むとユニークな正面として完成した施工事例です。
人の目もしっかり考えた設計でありながら、驚くほどの明るいリビングを実現しています。

施工事例はこちら

明るい吹き抜け3階建ての家

土地をしっかりと読んで建てた3階建ては、狭小地とは思えないほどの日当たりのいい仕上がりです。
吹き抜けと窓の位置が明るく開放感を感じられるLDKの大きなポイントですが、実は壁の白さと3階の手すりが圧迫感のないアイアン性というのも、重要なポイントになっています。

施工事例はこちら

無垢の木の家 重層の甍

弊社の、伊丹市に建つモデルハウス「無垢の木の家 重層の甍」です。
2階リビングがとても明るいのはもちろんのこと、掃き出し窓からは周りの目線を気にせず楽しめる庭が広がっています。
夏ならエアコン一台で叶う涼しさ、冬なら床下エアコンで感じられる暖かさを体感いただけますよ。

多くの体感ができる無垢の木の家 重層の甍についてより詳しくはこちら

まとめ

弊社のある阪神間や北摂は人気のエリアであるため、土地の取得が非常に難しく、売りにでてもとても高いという特徴があります。
そのため、狭小地で心地よく暮らしたいというご相談を多く頂戴しております。
土地の広さにかかわらず、家を建てる際に一番大切にしていることは「土地を読む」ということ。
その土地にどのような建て方をすれば一番心地よく暮らせるのか。
この「心地よく」という言葉は、非常にあいまいなもので、お一人お一人。ひと家族ごとに全く違うものです。
お施主さんがどのようなことを心地よく感じ、どのように暮らしたいのか。土地を読み、じっくりとお話をお伺いする中で、お施主さんだけの心地いいを導き出すのが、本当の家づくりだと思います。

2階リビングもその一つ。
最初から1階2階と決めてしまうのではなく、お施主さんがどうされたいか、しっかりと考え抜いたうえでリビングをどう位置づけるのか、暮らし方から家全体のプランを決めていただくのが一番ではないでしょうか。

ちなみに、広い土地と2階リビングの関係に先ほど触れていますが、弊社モデルハウスでは2階建てリビングと広い庭、両方が体感いただけます。
イメージが湧きにくいなという方は是非お気軽に、モデルハウスをご見学ください。
寒さ厳しいこの時期なら、住宅の性能や床下エアコン、タイルなのに冷たくない床もご体感いただけますよ。

ご予約はこちらからどうぞ!!

見学・体感
 実際のお家を体感しよう!
モデルハウス見学!
資料請求
 いなほ工務店のカタログ
無料プレゼント!

ご希望日に、無料相談会開催中!

家づくりをはじめたいと思ったら、お気軽にお問い合わせください!

「とりあえず資料が欲しい」「モデルハウスを見てみたい」
「実際の現場が気になる」・・・等

資料請求・無料相談のご案内はこちら

私たちの仕事は、お客様が安全で安心してできるのは当然とし、好きなものに囲まれて快適に暮らせる住まいをつくることです。
お客様が住み始めた後も、生涯ここで暮らしたいと思える家を建てる。
そんな当たり前のことを丁寧にご提供しています。

Copyright ©2020 いなほ工務店 All rights reserved.