スイッチプレートにもこだわる

2021/10/24 | お家のこと TOPICS

弊社のような工務店で家づくりを行う際、お施主様に決めていただくことは無数にあります。
内装だけを見てみても、木の種類や壁をどうするか。
キッチンをどういったものにするか、お風呂に木は使うか普通のユニットバスにするか等々。
お施主様の好きを軸に家づくりを進めるので、お施主様が拘れば拘るだけ、決めていただくことが増えます。
お施主様が拘られるポイントの中から、今回は最近特におしゃれなものが増えたスイッチプレートについてお伝えいたします。

スイッチプレートにもこだわる

弊社は建物の性能は工務店としてとてもこだわりますが、使用される素材やデザインなどには「標準」がありません。
「標準が無い」というと少し語弊があるかもしれませんが、性能を満たせられるなら、お施主様が「好き」なもの、「使いやすい」ものであることが家づくりには一番大切だと考えるからです。
でも、家づくりのこだわりってどこまでこだわっていいのか分からないことばかりですよね。
人生で1度ないし2度と言われる家づくりなのですから当然です。

そのため弊社ではGEZELLIGのパンフレットに「選んでいただける項目」を記載しており、項目の1つにスイッチプレートがあります。
昔はプラスチック一辺倒だったスイッチプレートですが、今は陶器の物や金属製、木製など種類は様々です。
家の雰囲気に合わせた、スイッチプレートを選ばれることで空間の完成度も上がりますよ。

大手家電メーカーのスイッチプレート

大手家電メーカーで大多数を占めるのはプラスチック製のスイッチプレートです。
性能の種類が豊富で、調光機能や自動消灯機能がついているものもあり、機能性重視ならこちらの製品一択と言えるほど、高機能なものが多種多様に揃っています。

ただ、一般的で普通のデザインであるため、スイッチプレートもこだわりたい!という方にはあまり選ばれなかった過去があります。
過去というのは、現在は大手家電メーカーからもクラシックなデザインのものが販売されているためです。



パナソニックサイトよりお借りしました「SO-STYLE」のお写真

インテリアショップやセレクトショップでご購入いただき、施主支給という形で取り付けることが多かったデザイン性の高いスイッチプレートですが、大手家電メーカーから販売されるようになったことで、入手と取り付けが今は容易になっています。

性能と種類の多さは他のスイッチプレートを圧倒しているうえ、デザインもかなりおしゃれになっているので、気になる方はインテリアショップだけでなく家電メーカーの物も調べてみてくださいね。

トグルスイッチ

スイッチプレートと言っていいのかどうか悩みますが、男性に人気の「トグルスイッチ」です。
メカとか機械についていそうなデザインが特徴で、一目見ただけでは電気のスイッチには思えないデザイン性の高いスイッチプレートです。
部屋についているとついつい触ってみたくなる遊び心のあるデザインです。

メタルスイッチプレート

鉄や真鍮、アルミなどの金属系の素地仕上げのスイッチプレートは、金属素材ならではの雰囲気を出してくれます。

カッコいいインテリアに仕上げた場合、鉄であれば鉄の持つ無骨さがインテリアとして映えますし、真鍮は時間が経てば経つほど渋い輝きが出るのが魅力です。

メタルスイッチプレートは、素材そのものの良さを生かしているため、無垢の木や白い壁との相性も良く、塗り壁や板壁など素材感が強い壁との相性もとても良いのが特徴です。

アメリカンスイッチプレート

ナチュラルな塗り壁との相性がとてもいいデザインのスイッチプレートです。
どこに取り付けてもインテリアの邪魔になる事が無く、常に人気があります。

昔は陶器製の物が多く、ネジの締め方ひとつで割れてしまうデメリットがあったアメリカンスイッチプレートですが、最近は耐熱プラスチックを使用したものも多く販売されています。
陶器ほどの質感はありませんが、陶器性のアメリカンスイッチプレートと比べると価格が約半分になるメリットがありますね。

木製のスイッチプレート

ナチュラルな木目のまま使っているスイッチプレートの他、エイジング加工されたものやちょっとしたフックなどがついているものなど。
木の持つ汎用性の高さから、スイッチプレート以外の機能を持っているものが販売されているのが大きな特徴です。

玄関のスイッチに鍵がかけられるようになっていたり、ペンホルダーやハンコ置きがついていたり。
手間はかかりますが、造作も可能なのが木製スイッチプレートの大きな魅力の1つですね。

スイッチプレートをこだわるときに大切なこと

1:価格をしっかり考えよう

スイッチプレートは数百円の物から数千円の物まで、価格の範囲がとても大きいのが特徴です。
1個だけで済むなら、家づくりの際にかかる費用を考えればいうほどの差額ではないかもしれませんが、リビングだけ見てもスイッチプレートは複数個存在します。

1番目立つ場所だけ、デザイン性の高いスイッチプレートを取り付け、コンセントなどのスイッチプレートはよくあるもので対応・・・となると、少し残念な空間になってしまいかねません。

例えばリビングなら、リビング全体のスイッチプレートにかかる予算を考え、いくつ必要になるのか、この場所はソファーで隠れるから安いもので済ます等。
家具の配置や使い勝手を含め、予算内で抑えることが大切ですよ。

家づくりは通常では触れることの無い金額が飛び交うため、数千円というと安く感じますがそんなことは無いので、細かな部分にこだわる際は注意が必要です。

2:部屋に応じて考えよう

スイッチプレートは1個づつ設置するものですから、全部屋同じものを設置しなくてはいけないという事はありません。
デザイン性高い=個性が強いスイッチほどインテリアを選ぶ場合があります。

どんな部屋にも合わせられるのが、シンプルなスイッチプレートです。

一方で、トグルスイッチを始めとしたクラシックなスイッチプレートは、可愛い雰囲気の家やインダストリアル感が強いお家というように、似合うインテリアが限定されるようになります。
スイッチプレートにこだわるには、ある程度インテリアにもこだわる必要があるので、どこまで対応可能なのか。
それは本当に「好き」なライフスタイルにあっているのか、しっかり意識しておくのが重要です。

3:こだわりたい部屋を考えよう

1の価格と同じような内容になりますが、スイッチプレートもこだわればそれだけコストがかかります。
だからこそ、LDKだけ、趣味の部屋だけというように、特にこだわりたい空間だけ使用するという方法もあります。
(弊社ではその旨を事前にお伝えしています。)
この部屋まで本当にこだわる必要があるの?というように、1部屋1部屋考えていくといいかもしれませんね。

まとめ

今はとてもおしゃれなもの、カッコいいものや可愛いものが豊富にあるスイッチプレートですが、デザイン性の高いスイッチプレートであればあるほど、機能はオンとオフだけになるのがほとんどです。
そして、高機能なものと比べるとスイッチが操作しづらいという難点もあります。
例えば廊下や階段のようによく操作する場所のスイッチがおしゃれだけど使いにくい・・・となると、デザイン性の高いスイッチプレートがストレスの元になったりもします。

先にも書きましたが、スイッチプレートは1個づつ設置するものだからこそ、適材適所で使い勝手もしっかり考えて選んでくださいね。

その上で、家電メーカー以外のスイッチプレートは、施主支給となる場合が多く、電気工事にひと手間かかるケースも多々あります。
インテリアショップで販売されているデザイン性の高いスイッチプレートを設置したい場合、家を建てる会社にあらかじめ設置可能か確認を取っておくことをお勧めいたします。

弊社を含め、数種類のスイッチプレートを体験できるモデルハウスもあります。
スイッチプレートを手に持って操作感を体験するよりも、壁に設置されたスイッチプレートを操作したほうが使い勝手がよく分かります。
家づくり中に、取り付けてみたいスイッチプレートが見つかりましたら、ぜひ体感できるところは無いか、探してみてくださいね。

そして、インテリアショップで「好き」なスイッチプレートを見つけた際も、「設置可能」か「使い勝手は良いか」「家の雰囲気に合うのか」をしっかり検討してから購入する。または、しっかりメーカーと品番を控えておいてくださいね。

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