子ども部屋は必要か?メリットデメリットから考える

2024/03/18 | 家づくりのこと TOPICS

こんにちは、心地いい暮らしを実現するために、お施主さんの暮らしにあったプランにこだわりたいいなほ工務店です。
先日、本が行うプラン作りを見ている中で、昔の家とは大きく変わったなーと思う点がありました。
それは、子ども部屋です。
今回はそんな子ども部屋について、必要性や設け方の工夫をメリットデメリットと共にお伝えいたします。

子ども部屋は必要なの?

家造りを考えたとき、「個室はどれぐらいいるかな?」「リビングはどれぐらいの広さが良い?」「キッチンはどうする?」というように、いろんなプランから考える方が多いかと思います。
とくに、お子さんの成長のタイミングに合わせて家づくりを考えられる場合、子ども部屋をどうするか、作るなら家の中のどの位置に設けるか、サイズは?そもそも子ども部屋っているの?といった点が悩みどころになるのは無いでしょうか。

実は、子ども部屋という子供専用の個室が日本で作られるようになったのは、戦後に欧米文化が入ってきてからです。
アメリカでは、子どもが生まれる前から子ども部屋を用意し、子どもが生まれると、子ども部屋で一人で寝かせます。
個を重視する欧米の文化らしいなと思いますが、日本の子育てとは大分違うため、今まで当たり前に設けられていた欧米文化をそのまま取り入れただけの子ども部屋が必要なのかどうか、家づくりの際の疑問となるのは当然のことだと思います。
特に土地が高く広いスペースを取ることが難しい阪神間エリアでは尚のことではないでしょうか。

住宅業界では、近年子ども部屋の考え方が変わってきており、あえて子ども部屋を作らずにゆとりのある共有スペースを作って、子どものスペースにするお家が増えてきています。
特に最近は、共働きの家庭がとても多くなると共に、お子さんの習い事時間も増える傾向にあるため、家族間でコミュニケーションをとることが難しくなっていることもあり、あえて子ども部屋を無くすことで、家族の時間を増やす狙いがあるそうです。

確かに、家族のコミュニケーションを重視するなら、子ども部屋はいらない気がしますね。
しかし、子ども部屋の役割はそれだけではない気もします。
結局今回のテーマ子ども部屋も、暮らし方によって正解は変わりますというしか無い空気が漂ってきましたので・・・必要なのかどうか結論を出す前に、判断材料となる子ども部屋のメリットデメリットを上げていきたいと思います。

子ども部屋を作るメリット

子どもの自立心が育まれる

子ども部屋を設ける最大のメリットは、自立心が育まれることだと言われています。

子ども部屋を与えることで、「自分で片づけない限り自分の部屋がぐちゃぐちゃ」「自分だけの部屋だから自分で整理整頓しなくてはいけない」という事実に気が付き、片付けや物の管理を自主的に行うようになります。
こういった気づきは、自分で理解して行動しない限りなかなか身にはつきません。
1人部屋はどうしてもスペースを必要としますが、自分の行動と結果が如実に表れるため、子どもに自分の行動に対する責任感を意識させるという意味では、大きなメリットだと言えます。

共有スペースをきれいに保てる

子ども部屋を作ることで、リビングやフリースペースなどの共有スペースをきれいに保つことが可能です。
子ども部屋が無い場合、学校で使う道具や習い事の道具、おもちゃなどを共有スペースに置かなくてはならないため、どうしても綺麗な空間を保つことが難しくなります。
子ども部屋があれば、使う用途ごとにしまう場所を決めることで、小さな子供でも片付けやすくなります。

子どものプライバシーを保てる

お子さんが小さい頃はあまり意識されない点ですが、大人にプライバシーが重要であるのと同じく、どんなに親が大好きで離れたくないと訴えるお子さんも成長と共にプライバシーを求めるようになります。
先に子供の自立心が育まれることが子ども部屋の最大のメリットだと書きましたが、実は私自身としては、子どものプライバシーが保てることこそが子ども部屋を設ける最大のメリットだと考えています。

中学や高校に入り、思春期を迎えるころには「一人になれる場所」「自分だけの空間」というのは非常に大きな意味を持つのではないでしょうか。
勉強や友人関係、恋愛や受験等で悩み事がいっぱいの子どもたちが、勉強や寝るためだけの空間としてではなく「安心できる自分だけの空間」として過ごせる場所があるというのは、多感な時期の子どもにとって非常に大切であり、子ども部屋を設ける意義があるように感じています。

以上3つのメリットをあげましたが、デメリットも同じく3つありますので、続けてご紹介させていただきます。

子ども部屋を作るデメリット

必要性を感じられない時期がある

子どもが小さい頃は、どうしても親の手が必要なため、子ども部屋の必要性をあまり感じません。
せっかく用意した子ども部屋では遊ばずに、リビングにおもちゃを広げたり、リビングでお友達と遊ぶというのもよく耳にする話です。

子どもの様子が分かりにくい

子ども部屋の必要性を感じられない時期とは逆に、成長した子どもがほぼ子ども部屋で過ごしてしまうというのもまたよく耳にする話です。
子どもが子ども部屋にこもってしまうと、親は子供の様子が分かりづらく、長時間部屋でゲームをしていたり、深夜までスマホをいじっていても、気づくことが出来ず注意しにくくなるという状況が発生しやすくなります。

掃除が難しい

メリットとして挙げた、「子どもの自立心が育つ」という点ですが、子ども部屋を与えたからと言って必ず育つわけではありません。
私は、息子が幼稚園に入るタイミングで子ども部屋を与えたのですが、それから20年経った今も片づけが得意とは言えません。

そのため、自分で管理できるお子さんなら何ら問題ありませんが、なかなか管理が難しいお子さんの場合、どうしたって親が手を出すことになります。
小さい間は何も問題がありませんが、思春期に差し掛かる頃から部屋に入られることすら嫌がられる場合など、部屋の管理が難しくなる場合があります。

まとめ

以上、今回のコラムでは子ども部屋を設けるメリットデメリットを上げさせていただきましたが、家を建てることを考えるタイミングとして、お子さんの環境が変わるタイミングをあげられる方が多くいらっしゃいます。
実際、PRTIMESが行ったアンケートの結果として、1位が「妊娠・出産」2位が「子どもの入園・入学」「結婚・婚約」となっています。
そのため、家づくりにおいて「子ども部屋をどうするか」という悩みは多くの方が持って当然のことだと思いますが、家づくりはもちろん、子ども部屋をどうするかといったことに正解は無いと思います。
ここまで子ども部屋を設けるメリットデメリットを色々書いてきましたが、私に子ども部屋を設けないという選択肢はありません。

理由は、メリットデメリットは一切関係なく、私自身が子どもの頃から一人で過ごしたい人間だったからです。
1人の空間が重要で、1人で過ごす時間が持てない生活は考えられない。
そんな感覚だったため、子ども部屋がいらないという発想を持つことは一切無く、親子で寝る部屋とは別に子ども部屋も早々に設けました。
でも、この感覚は私の感覚であり、他の誰の感覚でもありません。
だからこそ、やっぱり今回も家の主となる方自身に、メリットデメリットを知った上で子ども部屋をどうするのか、自分たちの生活、自分たちが若かったころ、自分たちの思春期はどうだったか等、いろんなことを思い出しつつ、どんな家族になりたいか、どんな暮らしがしたいのか想像しながら、子ども部屋について自分たち家族の正解を導き出して欲しいと思います。

その上で・・・、建てた家は変わりませんが、時の流れの中で家族全員少しずつでも必ず変化します。
成長や老い、ライフステージの変化で当然のことであるため、家を建てたときの想定とはライフスタイルや暮らし方が変わっている未来も多々存在するとは思います。
だからこそ、その時はその時!と考えられる、お施主さんの暮らしに合わせて色々な使い方が出来る家を建ててほしい、それこそが心地いい暮らしができる家を建てたいと願い、家づくりを行う立場としての想いです。

ということで次回は、引き続き子ども部屋について。
想定とずれても大丈夫!「未来を見据えた子ども部屋を作るポイント」を、弊社の施工事例と共にお伝えいたします。

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