尼崎市「まちかどチャーミング賞」受賞のご報告

2022/03/15 | TOPICS

令和4年3月14日、株式会社いなほ工務店が街づくりを行った、田能3丁目建築協定の住居が、
尼崎市のまちかどチャーミング賞を受賞致しました。

「まちかどチャーミング賞とは」、尼崎市では、うるおいのある美しいまちの実現を目指し、
市民・事業者のみなさんと協働で取組みを進めています。
まちかどチャーミング賞とは、こうした取組みの一つとして、美しいまちの景観を「つくる」、「まもる」、「そだてる」をキャッチフレーズに、都市美の形成に著しく寄与すると認められる優れた建築物等や活動団体を表彰する事業で、
今までに合計9回実施しています。今回は10回目となります。

まちかどチャーミング賞につきましては、こちらのページよりご覧ください。

今回受賞したのは第10回、尼崎市まちかどチャーミング賞の4部門のうち、まちかどスポット賞という部門となります。
尼崎市の受賞講評は、後日尼崎市のホームペ-ジにて発表されます。

授賞式は令和4年3月14日に尼崎市役所にて執り行われ、
通常受賞式にはお施主さんお一人お一人が参加可能ですがコロナ禍という事もあり、
いなほ工務店が皆様の代表として出席いたしました。

詳しい授賞理由等は、表彰式後尼崎市ホームページへアップされます。


ここからは、株式会社いなほ工務店がどの様にしてこのみどりの街を考え、どの様なみどりの街づくりを行い、どの様な建築をしたかをご説明致します。
きっかけは、里山住宅博in神戸2016でした。

そこで、本来の緑と触れあう街とはどういった物なのか?その結果がもたらすメリット、周辺環境との調和を考える様になりました。
受賞した田能建築協定の住居は、尼崎市の田能という古村の道路が狭かった場所にあります。東側には古いお寺、北側には田、その奥には農業公園があり、一般的な尼崎市のイメージとは少し違ったのどかな風景の立地でした。

今回の立地にて最大の欠点は、周辺の道路状況の悪さにありました。街づくりを行う前は、大型車等の乗り入れが不可能な状況でした。
そこで第一に、道路状況の改善を考えました。道路は2項道路と呼ばれる4メートル未満の道路で、通常中心から2mのセットバックだけ行えば、建築可能でしたが、今回建築協定により更に1mセットバックして合計3mを道路としての空地を設けました。
この事により、大型車の出入りが可能となり、救急車や消防車の出入りが可能となりました。
周辺住民の方にも大変喜ばれました。

画像のインタ-ロッキングの部分が余分に提供している部分となります。
任意での道路提供でしたが、建築協定にて協定する事により固定資産税も免除されました。
尼崎市の方々に感謝です。

最初の計画案となります。

一見するとごくごく普通の街づくりに見えますが、ここからが真骨頂です。
ある共通のル-ルを作りました。

1.境界にはブロック塀を使用しない。板塀は可。
2.コンクリ-トの駐車場を造らない。コンクリ-ト平板は可。

このふたつの事により街並みががらりと変わります。
境界にブロックを積まないというル-ルは、街の人々のコミュニティ-を作り出しました。
後でご紹介致しますが、垣根ごしの会話が街並み独特の孤独感を無くしてくれます。
夕方になると、自分の庭に隣のお子様が座っている事は毎日の様に見る光景となりました。
子育て世代の多い街となりましたので、防犯面にも役立っています。
周辺の家々の方々は皆顔見知りになっていて、知らない人を見かけるとすぐにわかります。
どの子どもが何処のお子様かも解っています。
昔の日本ではあたり前の光景となりました。

数か月前に田能に立ち寄った私は、少し驚きの光景を目にしました。
近年お子様のほとんどが、携帯や携帯ゲーム機等でしか遊ぶ光景を目にしなくなっていましたが、この田能のお子様達は私達の子供時代同様に、自転車に乗ったり、田んぼを走り回ったりして誰一人ゲーム機を持たずに遊んでいました。
子供も環境によって変わるのだとほっこりしました。
ここで、街並みの画像をご紹介します。

農業公園側です。
いつも子供達が走り回っています。

家と家の間にブロック塀がないと、広々と感じる事が可能です。
緑いっぱいの環境は四季を感じる事が可能です。
子供達が虫や緑と触れ合って育つ事は大変意義があります。

画像の中の植栽に覆われた門柱にご注目下さい。
こちらは里山住宅博in神戸においても全棟使用した、当社でもよく使用する門柱です。
つる性植物で覆われる仕組みとなっています。
画像に写っている方がこの門柱の開発者の日本を代表するランドスケ-プデザイナ-の田瀬理夫先生です。
田瀬先生は里山住宅博においても神戸、つくばともにランドスケ-プを担当されています。
田瀬先生は、自動販売機の飲料をお飲みになりません。
全国の自動販売機の電気代が無くなれば、エコだという筋金入りの方です。
当社伊丹市の「重層の甍」木の家モデルハウスでも同じ門柱を使用しています。
勿論外構は田瀬先生の設計です。

駐車場がコンクリ-トではありません。
この事は、いくつかのメリットが存在します。

近年の都心部における気温上昇の原因のひとつにコンクリ-トジャングルが上げられます。
夏場コンクリ-トは裸足で歩ける温度ではありません。
勿論人間だけではなく、犬等も同じで、夏場の日中はお散歩すら不可能です。

先に述べた様に、土や木や石を使用する事による人々への好影響(気温面や季節館感、子供の成長)もありますが、尼崎市等都心特有の環境に良いメリットが存在します。
尼崎市の下水道と雨水は合流となっています。
合流とは、トイレ排水や雑排水と雨水とが同じ管を通って処理場に行くという事です。

当然少しの大雨でも処理しきれなく状態は、安易に想像できると思います。
その時どうしているかはここでは書きませんが。
又、近年豪雨が多く、川の氾濫を良く目にします。
尼崎市も川に囲まれています。
庭等にコンクリ-トを使用しないという事は、宅地内の雨水をある程度浸透させているという事です。
環境に良いという事となります。

建物完成後、住民の皆様といなほ工務店の社員一同とで、バーベキューをした時の画像です。
一家族一品の出し物のル-ルの元、いなほ工務店はお肉を調達致しました。
一度皆で行う事により、のちに各ご家庭ごとに気兼ねなしにバーベキューを楽しむことが可能となりとても良かったです。

この田能3丁目建築協定の住居では建物にてウッドデザイン賞も受賞しております。


こちらの施工事例ページにてご覧ください。

最後にこの田能3丁目建築協定の住居の隣の敷地において昨年2軒の住宅を建築しましたのでそちらも少しご紹介します。
右か側が今回受賞した住宅で、左側が昨年注文住宅を行った木の家です。

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